『建築家ヴォーリズの「夢」』刊行記念特集

 

刊行にあたって(編者より)

 神戸女学院、関西学院などの設計で有名なヴォーリズは、初代監督建築家として1949年から国際基督教大学の設立に深く関わりました。
 本書は、晩年のヴォーリズが建築家として、また信仰者としてその情熱を注いだ国際基督教大学にはじめて焦点をあてた論集です。建築史、社会学、教育史、科学史などの多彩な専門家が、キャンパスに残る建物群や資料類を手がかりに、戦後世界の夢と蹉跌に、建築と人びとの精神に、大学教育の過去と現在に迫りました。広い読者に届くことを心から願っています。

 

 

ヴォーリズの生い立ち

 1880年にアメリカのカンザス州に生まれた「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ」は、24歳のときに海外宣教への志を抱き、YMCA(キリスト教青年会)の斡旋で滋賀県立商業学校の英語教師として来日した。
 2年ほどで教壇を離れたヴォーリズは、近江基督教伝道団(後の近江兄弟社)の活動へと歩み出す。彼の自給自立の伝道活動を支えた柱の一つが建築設計事業であった。
 83年の生涯に手がけた建築は、全国で1500以上に及ぶ。1919年、子爵令嬢一柳満喜子と結婚し、1941年日本に帰化し一柳米来留と改名、終戦を迎える。戦後、目の手術のための渡米期間を経て、国際基督教大学はじめ多くの建築設計に復帰するが、1957年に病に倒れた。1964年没。

 

 

ヴォーリズが手掛けたICU(国際基督教大学)の建築物


ICU(国際基督教大学)初期構想案

 


ICU本館

 


ICU教員住宅のスケッチ

 


ICU D館および旧教会堂

 

 

ヴォーリズが手掛けた建築物たち(口絵より)


関西学院大学 時計台と中央芝生

 


神戸女学院大学 岡田山キャンパス中庭広場

 


明治学院大学 礼拝堂

 


同志社大学 アーモスト館

 

 これらの建築物に関して、建築家としての施主とのやり取りなど、さまざまな資料に多様な側面から光を当て、「どのような大学キャンパスをつくり、どのように学問の空間をつくりあげようとしたのか。ひとりの建築家と大学教育の過去と現在に迫った」1冊になっています。

 

 

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建築家ヴォーリズの「夢」

建築家ヴォーリズの「夢」 戦後民主主義・大学・キャンパス

高澤紀恵・山﨑鯛介 編

定価4,860円(本体4,500円)

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