『完訳 楊家将演義』『楊家将演義 読本』刊行記念トークイベント 会場レポート

さる7月17日(金)19時から東京堂書店 神田神保町店6階にて、翻訳者の岡崎由美先生(早稲田大学 教授)と作家の秋梨惟喬先生による対談形式で行われた。

 

 

会場には中国古典小説が好きな人や武侠小説同好者が来場しており、始まる前から今回のテーマである『楊家将』の内容や映画などエンターテイメント作品についてにこやかに話が盛り上がっていた。両氏が登壇し会場が拍手に包まれた。

 

 

 

 

岡崎先生が今回翻訳した『楊家将演義』の物語について、江戸時代には『三国志演義』などと共に日本に伝来していたが、今現在まで翻訳がされてこなかった事について説明した。また、今回の翻訳は『楊家将演義』という単品の物語だけではなく、それ以後の古典小説などにも繋がっていると幅の広がりを解説した。

 

 

秋梨先生は著作で『水滸伝』を素材に使われていることから、『楊家将演義』が『水滸伝』に繋がっている点に触れながら、中国古典文学が創作の素材たり得る要素を独自の視点で解説した。

 

 

 

 

イベント中盤にでは『楊家将演義』の最新映画のダイジェストを見て、『楊家将演義 読本』で映像関連の項目を担当された中林史朗先生(大東文化大学 教授)が『楊家将』の映画についてコメント参加した。

 

 

更にスライドでドラマや映画の登場カットを見ながら、『楊家将演義』で重要な役割を果たしている女性の登場人物などを解説した。

 

 

イベント終盤にはもうひとりの翻訳者である松浦智子先生(名城大学 助教)も参加して、イベント参加者からの質問に答え、『楊家将演義』が現実に如何に溶け込んでいるかを解説した。

 

 

 

 

イベントは終始和やかな雰囲気の中予定時間を少しオーバーして終了した。

 

 

おわりに:担当編集より

 『楊家将演義』は中国でも広く知られた古典作品のひとつであり、映像作品など多く素材としても使われて、現代へ連綿と楽しまれてきました。今回の『完訳』および『読本』に触れていただき、『三国志演義』や『水滸伝』のような有名な古典小説以外にも古典小説の世界を広げてもらえれば嬉しい限りです。

(文責:編集部 萩野)