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ショウワブンガクノシャンハイタイケン

昭和文学の上海体験

大橋毅彦 著

定価 6,480円 (本体6,000円) 在庫あり

数量:

多数の民族・言語・文化が重なり合った1920年代後半~1945年の上海を、文学はどのように描いてきたのか

金子光晴・横光利一から池田克己・室伏クララまでの小説や詩、多彩な演目がかかった劇場空間や美術と文学との交響のドラマなど、その地に関わりを持った人びとの言説と記録から個別の体験を探り、文学・歴史研究における上海像の見直しを図る。
一つ一つの小さな声が織りなす多層的な場としての上海を、度重なる現地踏査を踏まえて提示する。
作品の舞台へと案内する詳細な上海地図、現地刊行の新聞・雑誌メディアの細目や記事情報も多数掲載。

ISBN 978-4-585-29140-4 Cコード C3095
刊行年月 2017年4月 判型・製本 A5判・上製  624 頁
キーワード 中国, 昭和, 比較文学, 近現代

目次

序 章 〈魔都/摩登〉上海の次に〈在る/来る〉もの

第Ⅰ部 拡張する上海イメージ
第一章 井東憲・『上海夜話』ならびに『赤い魔窟と血の旗』小論
第二章 金子光晴・『どくろ杯』小論
第三章 膨れ上がる芳秋蘭像
第四章 上海・内山書店文芸文化ネットワークの形成と奥行

第Ⅱ部 戦時下における詩の行方
第五章 池田克己『上海雑草原』の〈光〉と〈影〉
第六章 草野心平「方々にゐる」に見る夢のきしみ
第七章 少年詩人が見た戦争

第Ⅲ部 国柄から流れ出る心
第八章 明朗上海に刺さった小さな棘
第九章 交わりと峻拒
第十章 自責と矜持と
第十一章〈マラーネ〉ゲルハルトの赤い舌

第Ⅳ部 異民族並びに多言語空間との交渉
第十二章 戦時上海における亡命ユダヤ人芸術家と日本近代文学との出会いをめぐる一考察
第十三章 D・L・ブロッホへのさらなる旅
第十四章 民族の夢の坩堝としての劇場空間

第Ⅴ部 現地新聞・雑誌メディアの中を走る力線
第十五章 邦字新聞「大陸新報」瞥見
第十六章 初期「大陸往来」の一瞥
第十七章 初期「大陸往来」に見る現地文学の種々相
第十八章 「大陸往来」総目次(一九四二年度)と「大陸往来賞」の周辺
第十九章 アポリアとしての〈正しき〉中国理解への道
第二十章 《窓》と《繁星》

終 章 ジャーナリストという問題系と人・もの・コトの移動ネットワーク

編著者プロフィール

大橋毅彦(おおはし・たけひこ)
1955年東京都生まれ。1987年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。
共立女子第二中学高等学校教諭・甲南女子大学教授などを経て、現在、関西学院大学文学部教授。博士(文学)。
著書に、『室生犀星への/からの地平』(若草書房、2000年)、『上海1944-1945 武田泰淳『上海の螢』注釈』(編、双文社出版、2008年)、『新聞で見る戦時上海の文化総覧―「大陸新報」文芸文化記事細目』上・下・別巻(編、ゆまに書房、2012年)『アジア遊学183 上海租界の劇場文化―混淆・雑居する多言語空間』(編、勉誠出版、2015年)ほか。