スガエマスミトウチダタケシ

菅江真澄と内田武志

歩けぬ採訪者の探究
石井正己 著
ISBN 978-4-585-23407-4 Cコード 1323
刊行年月 2018年8月 判型・製本 B6判・並製 304 頁
キーワード 伝記,文化史,民俗学,日本史,近現代

定価:3,300円
(本体 3,000円) ポイント:90pt

 品切 
書籍の詳細
「寝ている人が起きている人を研究するのも良いじゃないか」

不治の病を抱えながらも、恐るべき執念で菅江真澄研究に没頭した内田武志。
内田はどのようにして菅江研究を進め、『菅江真澄遊覧記』・『菅江真澄全集』の翻訳・校訂を行ったのか。そしてそこにはどのような協力者がいたのか。
菅江真澄が行った方言研究の方法を捉え直すとともに、偉業をなした内田の軌跡を追う。

菅江真澄(すがえ・ますみ)
1754~1829。江戸時代後期の旅行家、博物学者。北東北と南北海道をくまなく歩いて詳細な日記を残し、さらに地誌に取り組んだ。

内田武志(うちだ・たけし)
1909~1980。不治の病・血友病を抱えていたが、人々の支援を受けて研究を続けた。戦前は故郷・秋田県鹿角や移住した静岡県の方言研究に励み、秋田県に疎開してから、戦後は菅江真澄研究に取り組んだ。

 

 

目次
歩けぬ内田武志と歩く宮本常一

Ⅰ 秋田県鹿角の方言と昔話の発表
Ⅱ 静岡県と星座の方言の集大成
Ⅲ 戦後の菅江真澄研究の出発
Ⅳ 『菅江真澄遊覧記』と『菅江真澄全集』の偉業
Ⅴ 菅江真澄と内田ハチ―科学・教育・図絵―
Ⅵ 真澄のまなざしを考える―あきた遺産の再評価―
Ⅶ 菅江真澄を世界の遺産に
Ⅷ 日本のナマハゲ、世界のナマハゲ
Ⅸ 菅江真澄と秋田文化
Ⅹ 文化財としての昔話

内田武志 書誌と年譜  
初出一覧
プロフィール

石井正己(いしい・まさみ)
東京学芸大学教授、一橋大学大学院連携教授。専門は日本文学・民俗学。
最近の著著に『柳田国男 遠野物語』(NHK出版、2014年)、『ビジュアル版 日本の昔話百科』(河出書房新社、2016年)、『昔話の読み方伝え方を考える』(三弥井書店、2017年)、編著に『博物館という装置』(勉誠出版、2016年)、『現代に生きる妖怪たち』(三弥井書店、2017年)、『外国人の発見した日本』(アジア遊学 219、勉誠出版、2018年)などがある。

書評・関連書等

「河北新報」(2018年10月7日付)にて紹介文が掲載されました。
「秋田魁新報」(2018年10月7日付)にて書評が掲載されました。(評者:菅原潤)
「図書新聞」(2018年11月10日付)にて書評が掲載されました。(評者:野本寛一(近畿大学名誉教授))

★広告情報
「朝日新聞」(2018年10月6日)に全5段広告を掲載しました。

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