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バクマツメイジ イコウキノシソウトブンカ

幕末明治 移行期の思想と文化

前田雅之・青山英正・上原麻有子 編

定価 8,640円 (本体8,000円) 在庫あり

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伝統と革新のアマルガム

日本史上、前近代と近代をともに経験した稀有な時代、幕末明治期。
明治はそれ以前の日本をどのように背負い、切り捨て、読み換えていったのか。
忠臣・皇国のイメージ、出版文化とメディア、国家形成と言語・思想。3つの柱より移行期における接続と断絶の諸相を明らかにし、ステレオタイプな歴史観にゆさぶりをかける画期的論集。

ISBN 978-4-585-29125-1 Cコード C3091
刊行年月 2016年5月 判型・製本 A5判・上製  512 頁
キーワード 古典, 幕末, 日本史, 明治

目次

序 言 前田雅之

第一部 忠臣・皇国のイメージ
 帝国史観と皇国史観の秀吉像―『絵本太閤記』の位置 井上泰至
 大槻磐渓と福澤諭吉―いわゆる「楠公権助論」をめぐる応酬について 合山林太郎
 幕末・明治期の薩摩藩・島津家と泗川の戦い―『倭文麻環』にあらわれた事件認識をめぐって 鈴木彰
 英雄の古層―日露戦争における武士と兵士のアナロジー 向後恵里子
 折口信夫、異貌の神道へ―「現行諸神道の史的価値」を起点に 斎藤英喜

第二部 出版文化とメディア
 石山合戦譚の変貌 塩谷菊美
 三遊亭円朝「奴勝山」と絵姿女房譚 延広真治
 細木香以・金屋竺仙の交友圏と幕末明治の文芸 丹羽みさと
 幕末・明治の「実録種」抄録合巻―仮名垣魯文作『伊賀の仇討』を中心に 神林尚子
 書籍業界における江戸時代の終わりかた 鈴木俊幸
 切断の文字、あるいは文字の〈近代〉 鈴木広光
 明治初期活版小説の出版―共隆社について 山田俊治
 職業案内本の〈近代〉、あるいは時代閉塞の現状について 磯部敦

第三部 国家形成と言語・学問
 七五調の幕末・明治―今様評価の変遷と加藤桜老編『古今今様集』 青山英正
 「国文学」の明治二十三年―国学・国文学・井上毅 前田雅之
 唐宋古文の幕末・明治―林鶴梁の作文論を中心に 山本嘉孝
 漢文訓読の来し方行く末―独自の翻訳論を構築せよ 古田島洋介
 自伝・回想録に見る明治文学の転換期―西南戦争後から日露戦争後まで 大東和重
 近代日本の「コト作り」問題―『三四郎』(一九〇八)を例に 熊倉千之
 近代日本と近代インドの比較可能性 臼田雅之
 「女性哲学」へと向かう九鬼周造著『「いき」の構造』 上原麻有子

あとがき
執筆者一覧

編著者プロフィール

前田雅之(まえだ・まさゆき)
1954年生まれ。明星大学人文学部教授。専門は古典学。
著書に『古典論考―日本という視座』(新典社、2014年)、『アイロニカルな共感―近代・古典・ナショナリズム』(ひつじ書房、2015年)、『もう一つの古典知―前近代日本の知の可能性』(勉誠出版、2012年)、『高校生からの古典読本』(共編、平凡社ライブラリー、2012年)、論文に「顕と密―日本中世の基軸」(『国語と国文学』2015年)などがある。


青山英正(あおやま・ひでまさ)
1972年生まれ。明星大学准教授。専門は十九世紀の日本文学(特に詩歌)および文化。
主な論文に「シーボルトによる天地開闢神話の創出―『日本』の成立過程と書籍コレクションの利用」(人間文化研究機構国文学研究資料館編『シーボルト日本書籍コレクション―現存書目録と研究』勉誠出版、2014年)、「与謝野晶子の星の歌―『みだれ髪』と土井晩翠」(鈴木健一編『天空の文学史 太陽・月・星』三弥井書店、2014年)、「古典知としての近世観相学―この不思議なる身体の解釈学」(前田雅之編『アジア遊学155 もう一つの古典知』勉誠出版、2012年)などがある。


上原麻有子(うえはら・まゆこ)
1965年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。専門は近代日本哲学であるが、身体としての顔および女性哲学にも関心を向けている。
論文に“Naming and Contingency in Kuki Shūzō: From Philosophy to Literary Theory”(Frontiers of Japanese Philosophy 6– Confluences & Cross-Currents, Nanzan Institute for Religion & Culture, 2009)、「田辺元の象徴と哲学―ヴァレリーの詩学を超えて」(『日本の哲学 第15号―特集フランス哲学と日本の哲学』昭和堂、2014年)、「西周の哲学―翻訳的探究を経て新たな知の創造へ」(『思想間の対話 東アジアにおける哲学の受容と展開』法政大学出版局、2015年)などがある。