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シーボルトジケンデバッセラレタサンツウジ

シーボルト事件で罰せられた三通詞

片桐一男 著

定価 4,536円 (本体4,200円) 予約商品

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2017/05/31

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幕末に起きた大事件のその後の顚末

シーボルトが帰国の直前に幕府禁制の日本地図を持ち出そうとした「シーボルト事件」。この時、最も重い罪に問われたのが、馬場為八郎・吉雄忠次郎・稲部市五郎の阿蘭陀(オランダ)三通詞であった。
彼らはシーボルトといかなる関係にあり、重罪に処せられたのか。罰せられた後はどのような足跡をたどり、功績を残したのか。
三通詞に関する手紙や判決文といった史・資料を読み解き、シーボルト事件の新たな側面と阿蘭陀通詞の実態を明らかにする。

ISBN 978-4-585-22181-4 Cコード C3021
刊行年月 2017年5月 判型・製本 A5判・上製  224 頁
キーワード 交流史, 幕末, 日本史, 江戸, 近世

目次

はじめに

一 シーボルト事件
 一 シーボルト来日頃のオランダ事情
 二 日本の受け入れ態勢
 三 阿蘭陀通詞の必要
 四 資料収集の方法
 五 五ヵ月に及んだ江戸参府の随行
  (1)人員構成
  (2)準備品
  (3)期間・主要地滞在日数
  (4)成果
 六 膨大なコレクションの陰に
 七 通説シーボルト事件の発端
 八 シーボルトの手控え書翰
 九 中山作三郎の手控え書翰
 十 手控え書翰をめぐる諸問題
 十一 通詞宛鷹見泉石の書簡控え
 十二 小括

二 連座の阿蘭陀通詞三人
 一 下された罪状と判決
  (1)シーボルトに対する罪状と判決 
  (2)日本人連累者に対する判決
  (3)三通詞に対する罪状と判決
 二 お預け人引き請け三家の情報共有
 三 事件以前の三通詞
  (1)大通詞馬場為八郎
  (2)小通詞助吉雄忠次郎
  (3)小通詞末席稲部市五郎
 四 お預け替え問題
  (1)秋田藩新田佐竹家の動向
  (2)亀田藩岩城伊豫守への預け替え
 五 終の住処への護送
  (1)馬場為八郎の場合
  (2)吉雄忠次郎の場合
  (3)稲部市五郎の場合
 六 幽囚生活とその影響
  (1)馬場為八郎の場合
  (2)吉雄忠次郎の場合
  (3)稲部市五郎の場合

三 遺品
 一 亀田に伝存する馬場為八郎の遺品など
  (1)岩城歴史民俗博物館の馬場為八郎遺品
  (2)妙慶寺宝物殿の馬場為八郎遺品
 二 吉雄忠次郎の遺品
 三 稲部市五郎の遺品

四 赦免活動とその結果

五 連座三通詞点描
 一 馬場為八郎点描
 二 吉雄忠次郎点描
 三 稲部市五郎点描

六 注目すべき考察点

七 顕彰碑・墓
 一 馬場為八郎先生碑
 二 吉雄忠次郎墓(旧・新)
 三 稲部市五郎墓
 四 稲部市五郎種昌の墓の拓本

八 参考資料
 一 長崎譯官馬場為八郎書
 二 鳥越様江御預人一件
 三 稲部氏ニ関スル件
 四 シーボルト事件罪人
 五 稲部先生建碑記念絵ハガキセット

参考文献
あとがき

編著者プロフィール

片桐一男(かたぎり・かずお)
1934年(昭和9年)、新潟県に生まれる。1967年、法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻博士課程単位取得。文学博士。現在、青山学院大学文学部名誉教授。公益財団法人東洋文庫研究員。青山学院大学客員研究員。洋学史研究会会長。専攻は蘭学史・洋学史・日蘭文化交渉史。
主な著書に『阿蘭陀通詞の研究』(吉川弘文館、角川源義賞)、『杉田玄白』(吉川弘文館人物叢書)、『蘭学家老 鷹見泉石の来翰を読む─蘭学篇─』(岩波ブックセンター、ゲスナー賞)、『知の開拓者 杉田玄白―『蘭学事始』とその時代―』(勉誠出版)、『伝播する蘭学―江戸・長崎から東北へ―』(勉誠出版)、『江戸時代の通訳官―阿蘭陀通詞の語学と実務―』(吉川弘文館)、『勝海舟の蘭学と海軍伝習』(勉誠出版)などがある。