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ワタクシショウセツノタクラミ

私小説のたくらみ

自己を語る機構と普遍性

柴田勝二 著

定価 3,888円 (本体3,600円) 予約商品

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2017/09/30

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作家はいつから、どのように〈自身〉を語り始めたのか―

私小説は、私的な小さな世界を描くと同時に、作者自身の経験や心情を描くことで、社会との対峙、他者との葛藤など、人間性に関わる普遍的な問題をも提示する。
芥川龍之介『歯車』、梶井基次郎『檸檬』、志賀直哉『和解』といった私小説の代表作から、森鷗外『舞姫』、三島由紀夫『仮面の告白』、大江健三郎『個人的な体験』など従来は「私小説」として扱われなかった作品も取り上げ、日本近代文学における「私」語りのありようを考察する。

ISBN 978-4-585-29152-7 Cコード C1095
刊行年月 2017年9月 判型・製本 四六判・並製  368 頁
キーワード 評論, 近現代

目次

はじめに

序論 「危機」の表象―「私」を語る機構と『歯車』

Ⅰ 造形と告白の間
「弱き心」としての自我―『舞姫』と象徴的秩序
過渡期の〈道徳家〉―『蒲団』における造型と告白
反転する仮面―『仮面の告白』の同性愛と異性愛

Ⅱ 個別のなかの普遍
和解を成就する気分―『和解』と書く機構
〈子〉をつれた表現者―「ロマンティケル」としての葛西善蔵
身体としての果物―『檸檬』における詩とエロス

Ⅲ 〈私〉と現代世界
〈核〉に対峙する弱者―『個人的な体験』『新しい人よ眼ざめよ』における個人と世界
テロリズムと私小説―リービ英雄の表現と『千々にくだけて』
希薄な自己への執着―私小説とポストモダン

あとがき

編著者プロフィール

柴田勝二(しばた・しょうじ)
1956年兵庫県生まれ。大阪大学大学院(芸術学)博士後期課程単位修得退学。大阪大学博士(文学)。現在東京外国語大学教授(日本文学)。思想・歴史への視座を取り込みつつ明治から現代にわたる近現代文学の研究・評論を幅広くおこなっている。
著書に『三島由紀夫 魅せられる精神』『〈作者〉をめぐる冒険』『漱石のなかの〈帝国〉』『中上健次と村上春樹』『夏目漱石 「われ」の行方』などがある。