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ショウワノサイショウ コノエフミマロノヒゲキ

昭和の宰相 近衛文麿の悲劇

外務省興亜派の戦争責任

鈴木荘一 著

定価 864円 (本体800円) 在庫あり

数量:

全力で和平を追求した近衛首相は、外交大権を振りかざす外務省興亜派と、軍事統帥権を握る、陸軍・統制派に阻まれ、限られた裁量権の範囲内で、妥協を強いられた。
開戦責任はどこにあるのか。

戦犯に指定された近衛文麿は、出頭期限の前夜、親友に対して、「自分が罪に問われている理由は日支事変にあると思うが、責任の帰着を追究していけば統帥権の問題になり、窮極は陛下の責任ということになるから、自分は法廷で所信を述べるわけには行かない」と語った。

ISBN 978-4-585-22241-5 Cコード C0021
刊行年月 2019年6月 判型・製本 新書判・並製  216 頁
キーワード 伝記, 日本史, 昭和, 近現代

目次

まえがき

第一章 大隈重信の親英路線VS山県有朋の反英路線
第二次大隈内閣は日英同盟に基づき第一次世界大戦に参戦 
山県有朋は親英路線の大隈内閣を倒閣
寺内正毅内閣の対支那外交の失敗 
原敬内閣・外相内田康哉が山県外交を継承 
近衛は『英米本位の平和主義を排す』を著す
山県外交を遵奉した外相内田康哉が日英同盟を廃棄 

第二章 政党政治に協力した陸軍・宇垣派の没落
「憲政の常道」の確立
ロンドン海軍軍縮条約と鳩山一郎の統帥権干犯論
第二次若槻内閣のとき満州事変が発生
満州事変不拡大に務めた犬養毅内閣と五・一五事件

第三章 外務省興亜派の台頭
斎藤内閣・内田康哉外相の満州国承認と国際連盟脱退
リットン報告書の真実
満州事変に便乗した外務省興亜派の台頭
ワシントン体制が想定しなかった共産ソ連の軍事膨張
近衛文麿は対外説明の必要性を力説

第四章 二・二六事件により陸軍・皇道派が没落     
貴族院議長近衛文麿のアメリカ訪問
ナチス・ドイツとの同盟を目指した統制派永田鉄山
一国国防主義の教育総監真崎甚三郎を罷免
二・二六事件
皇道派青年将校に理解を示した秩父宮
昭和天皇の厳罰方針
       
第五章 近衛は首相を辞退
西園寺が近衛を推薦
広田内閣の軍部大臣現役武官制復活と日独防共協定
陸軍・統制派が宇垣一成の組閣を妨害

第六章 第一次近衛内閣のとき支那事変が発生 
盧溝橋事件における日本陸軍の不拡大方針
日支和平を目指した近衛首相
日中戦争は上海在留邦人を人質にとられた上海戦から始まる
昭和天皇の積極方針に抗した不拡大派の石原莞爾が失脚
外相広田弘毅が蒋介石の降伏を拒絶
継戦派杉山陸相を更迭
和平派宇垣一成外相の起用
東條英機は汪兆銘和平工作も潰した

第七章 苦境に追い込まれた日本
汪兆銘の来日
ノモンハン事件
第二次世界大戦への不介入方針
アメリカ艦隊が真珠湾へ進出
日独伊三国同盟への誘惑

第八章 外相松岡洋右が日米諒解案を潰す
三国同盟を巡る論争
三国同盟の締結
日ソ中立条約の締結
日米諒解案という日米協調への最後の試み
独ソ戦の勃発
第二次近衛内閣は松岡外相を更迭する目的で総辞職

第九章 東條陸相の支那撤兵拒否により日米交渉決裂
在米日本資産凍結と南部仏印進駐
南シナ海はアメリカの虎の尻尾
石油禁輸の衝撃
近衛首相は日米首脳会談による和平を模索
東條陸相が支那からの陸軍撤兵を拒否
第三次近衛内閣の総辞職
東條内閣における日米開戦 

第十章 早期降伏を求めた近衛上奏文
サイパン陥落により絶対国防圏が崩壊
レイテ沖海戦で日本海軍は壊滅
近衛上奏文
沖縄の戦い
敗戦

参考文献

編著者プロフィール

鈴木荘一(すずき・そういち)
近代史研究家。昭和23年生まれ。昭和46年東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行にて審査、産業調査、融資、資金業務などに携わる。とくに企業審査、経済・産業調査に詳しく、その的確な分析力には定評がある。平成13年日本興業銀行を退社し、以後歴史研究に専念、「幕末史を見直す会」代表として、現代政治経済と歴史の融合的な研究や執筆活動などを行っている。
主な著書に、『明治維新の正体』(毎日ワンズ)、『日露戦争と日本人』(かんき出版)、『日本征服を狙ったアメリカのオレンジ計画と大正天皇』(かんき出版)、『アメリカの罠に嵌った太平洋戦争』(自由社)、『究極の敗戦利得者日本外務省が隠蔽する 満州建国の真実―軍事の天才石原莞爾の野望と挫折』『日中戦争はスターリンが仕組んだ』『幕末会津藩 松平容保の慟哭』『幕末の天才 徳川慶喜の孤独』『それでも東條英機は太平洋戦争を選んだ』『陸軍の横暴と闘った 西園寺公望の失意』(勉誠出版)など。

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