ライトノベルシニュウモン ドラゴンマガジンソウカンモノガタリ

ライトノベル史入門  『ドラゴンマガジン』創刊物語

狼煙を上げた先駆者たち
山中智省 著
ISBN 978-4-585-29149-7 Cコード 0091
刊行年月 2018年1月 判型・製本 四六判・並製 280 頁
キーワード 総記,評論,現代社会,出版,文化史

定価:1,980円
(本体 1,800円) ポイント:54pt

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書籍の詳細

1980年代後半~90年代前半を中心に、現在「ライトノベル」と呼ばれている若年層向けエンターテインメント小説が誕生していく過程を、ライトノベル史に名を残す雑誌『ドラゴンマガジン』とその周辺状況に着目しつつ、著者が収集した多数の資料と同時代を経験した人物のインタビューから描き出す。

*『ドラゴンマガジン』とは…
富士見書房から1988年に創刊され、現在も若年層向けエンターテインメント小説を扱う専門誌の一つであり、出版社が同じ富士見ファンタジア文庫の刊行作品やその関連情報を中心に掲載している。〈ライトノベル雑誌〉の先駆的存在としても知られ、2018年には創刊30周年を迎えようという老舗雑誌である。

 

 

目次
はじめに 

第1章 『ドラゴンマガジン』創刊前後の状況
Ⅰ 〈ライトノベル雑誌〉への注目
Ⅱ 創刊から躍進までの軌跡
Ⅲ 雑誌・文庫レーベル・新人賞の関係性
Ⅳ 創刊号にみるビジュアル重視の姿勢

第2章 創刊を手がけた編集者たち
Ⅰ 『ドラゴンマガジン』創刊責任者インタビュー 小川洋
Ⅱ 表紙・グラビア・取材記事担当インタビュー 竹中清
コラム① 誌上に現れた二つのメディアミックス

第3章 創刊号の誌面を飾った作家たち
Ⅰ 小説家インタビュー 竹河聖
Ⅱ イラストレーターインタビュー あらいずみるい
Ⅲ マンガ家インタビュー 見田竜介
コラム② 作家の共演が生み出した「イマジネーションの世界」

第4章 『ドラゴンマガジン』が育んできたもの
Ⅰ 読者投稿ページ「ガメル連邦」担当インタビュー 加藤一
Ⅱ 小説家インタビュー 新城カズマ
Ⅲ 小説家インタビュー 伊藤ヒロ
コラム③ 読者・作家・編集者が交差する場

第5章 〝ビジュアル・エンターテインメント〟の誕生と展開
Ⅰ 「メディアミックス世代」と呼ばれた読者たち
Ⅱ ビジュアル重視の小説雑誌と読者―『獅子王』『ドラゴンマガジン』を例に
Ⅲ 『ドラゴンマガジン』が生んだ〝ビジュアル・エンターテインメント〟

おわりに―そして「ライトノベル」へ

あとがき
参考文献一覧
過去の作品を知りたい・読みたい・入手したい人のための資料探索ガイド
『ドラゴンマガジン』基本情報一覧(1988~1995年)
プロフィール

山中智省(やまなか・ともみ)
1985年生まれ。横浜国立大学大学院教育学研究科言語文化系教育専攻修士課程修了(修士(教育学))。専門は日本近現代文学、ライトノベル研究。
滋賀文教短期大学国文学科専任講師を経て、目白大学人間学部子ども学科専任講師。
著書に『ライトノベルよ、どこへいく 一九八〇年代からゼロ年代まで』(青弓社)、編著に『ライトノベル・フロントライン』(青弓社)など。

書評・関連書等

・「ラノベニュースオンライン」(2018年1月10日)にご紹介いただきました。
・「産経ニュース」(2018年2月19日)に著者インタビューが掲載されました。
・「産経新聞」(2018年3月4日)に本書の紹介記事が掲載されました。
・「朝日新聞」(2018年3月25日)に本書の書評が掲載されました。
 (評者:前島賢(ライター))
・「ダ・ヴィンチ」(2018年5月号(4月6日発売))、「注目の新刊情報」に紹介されました。
・「図書新聞」(2018年5月19日付)に本書の書評が掲載されました。
 (評者:玉井建也(東北芸術工科大学芸術学部文芸学科専任講師))

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