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ヒラカレルゲンジモノガタリ

ひらかれる源氏物語

岡田貴憲・桜井宏徳・須藤圭 編

定価 4,968円 (本体4,600円) 在庫あり

数量:

記録上にその名をあらわしてから一千年余、変わることなく我々を魅了し続ける『源氏物語』。
前代の放射を深く取り込み、後代に長い影を落とすこの物語は、日本文学史上の大いなる達成をなし、いまなお論ずべき魅力の宝庫として屹立している。
文学研究の起点に立ち返り、時代・ジャンルという既存の枠組みを越えた場に『源氏物語』を開き、新たな読解の方法論・可能性を拓く。
気鋭の研究者の視角から日本文学研究を啓発する野心的論集。

ISBN 978-4-585-29154-1 Cコード C3095
刊行年月 2017年10月 判型・製本 A5判・上製  360 頁
キーワード 中古, 古典, 平安

目次

はじめに 岡田貴憲・桜井宏徳・須藤圭

Ⅰ………成立・生成への視点
『源氏物語』帚木巻頭本文の解釈―「言ひ消たれたまふ咎」の指し示すもの― 岡田貴憲
夕顔巻新見―女房という視点から― 諸井彩子
『源氏物語』と記紀萬葉―享受はいかに論証されたのか― 池原陽斉
『源氏物語』の引歌と『古今集』―主として墨滅歌をめぐる疑義と提言― 舟見一哉
『源氏物語』から『伊勢物語』へ―「帚木」巻・指喰いの女のエピソードをめぐって― 松本裕喜


Ⅱ………解釈の連環・多層化
弘徽殿大后「悪后」享受史再読―源氏物語論としての注釈の位置― 須藤圭
併存と許容の物語読解―「可随所好」を端緒として― 松本大
中世における『源氏物語』の虚構観 梅田径
二次創作から読む『源氏物語』―宣長と秋成の作中人物論― 高松亮太


Ⅲ………ことば・表現との対話
「をんなし」考―『源氏物語』のことばとして― 桜井宏徳
『源氏物語』「初音」巻の表現―六条院の情景描写をめぐって― 山中悠希
顔を隠す女君 関本真乃
紫の上の乳くくめ考―仏教報恩思想との関わりから― 宇野瑞木


あとがき 岡田貴憲・桜井宏徳・須藤圭

編著者プロフィール

岡田貴憲(おかだ・たかのり)
1985年生まれ。日本学術振興会特別研究員PD(法政大学)・法政大学兼任講師。専門は平安時代の日記・物語。
著書に『『和泉式部日記』を越えて』(勉誠出版、2015年)、『『和泉式部日記/和泉式部物語』本文集成』(共編、勉誠出版、2017年)、論文に「『源氏物語』帚木巻試論―光源氏は「なよ竹」を折ったか―」(『中古文学』第九七号、2016年6月)などがある。

桜井宏徳(さくらい・ひろのり)
1976年生まれ。國學院大學兼任講師・成蹊大学非常勤講師・武蔵野大学非常勤講師。専門は平安文学(中古文学)・歴史物語。
著書に『物語文学としての大鏡』(新典社、2009年)、論文に「宇治十帖の中務宮―今上帝の皇子たちの任官をめぐって―」(『中古文学』第九三号、2014年5月。第八回中古文学会賞)、「藤原彰子とその時代―后と女房―」(助川幸逸郎・立石和弘・土方洋一・松岡智之編『新時代への源氏学4 制作空間の〈紫式部〉』竹林舎、2017年)などがある。

須藤 圭(すどう・けい)
1984年生まれ。立命館大学助教。専門は日本古典文学・地域文化学。
著書に『狭衣物語 受容の研究』(新典社、2013年。第三回池田亀鑑賞)、論文に「近世紀行文にあらわれた源氏物語享受一斑―義経の歌として語られた光源氏の歌一首をめぐって―」(『文学・語学』第二一三号、2015年3月)、「源氏物語の「女にて見る」をどう訳すか―翻訳のなかのジェンダーバイアス―」(『第三九回国際日本文学研究集会会議録』国文学研究資料館、2016年)などがある。