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アジア遊学 223

ニホンジントチュウゴクコジ

日本人と中国故事

変奏する知の世界

森田貴之・小山順子・蔦清行 編

定価 3,024円 (本体2,800円) 在庫あり

数量:

日本の文学作品に多種多様に取り入れられてきた漢故事(=中国故事)。
本文に直接依拠したもののみだけでなく、逸脱・展開した形でも用いられるが、出典の明記がなされないことも多く、その故事が人々に知られていることが前提となっている。漢故事は、規範や例証として絶対的な価値をもって用いられながら、変化しつづけ、それでいて共有の知的基盤たり得ている。
漢故事は日本においてどのように語られ、どのように学ばれ、そしてどのように拡大していったのか。時代やジャンルを超えた様々な視点から見つめることで、融通無碍に変奏する〈知〉の世界とその利用を切り拓く。

ISBN 978-4-585-22689-5 Cコード C1395
刊行年月 2018年9月 判型・製本 A5判・並製  280 頁
キーワード 中世, 中古, 古典, 比較文学, 漢文, 近世

目次

はじめに 森田貴之

第一部 歌われる漢故事―和歌・歌学
「春宵一刻直千金」の受容と変容 大谷雅夫
亀の和歌に見られる「蓬莱仙境」・「盲亀浮木」などの故事について 黄一丁
初期歌語注釈書における漢故事―『口伝和歌釈抄』を中心に 濵中祐子
中世和歌における「子猷尋戴」故事の変容 阿尾あすか

第二部 語られる漢故事―物語・説話・随筆
『伊勢物語』第六十九段「狩の使」と唐代伝奇 小山順子
『源氏物語』胡蝶巻における風に吹かれる竹 瓦井裕子
西施・潘岳の密通説話をめぐって―『新撰万葉集』から朗詠古注まで 黄昱
延慶本『平家物語』の李陵と蘇武 森田貴之

第三部 座を廻る漢故事―連歌・俳諧・俳文
故事と連歌と講釈と―『故事本語本説連歌聞書』 竹島一希
「負日」の系譜―「ひなたぼこ」の和漢 河村瑛子
其角「嘲仏骨表」に見る韓愈批判―「しばらくは」句の解釈をめぐって 三原尚子
俳諧の「海棠」―故事の花と現実の花 中村真理

第四部 学ばれる漢故事―日本漢文・抄物・学問
平安朝の大堰川における漢故事の継承 山本真由子
中世後期の漢故事と抄物 蔦清行
桃源瑞仙『史記抄』のことわざ「袴下辱」について 山中延之
五山文学のなかの故事─邵康節を例に 堀川貴司

第五部 拡大する漢故事―思想・芸能
花園院と「誡太子書」の世界 中村健史
李広射石説話と能『放下僧』―蒙求古注からの展開 中嶋謙昌
浄瑠璃作品と漢故事―近松が奏でる三国志故事 朴麗玉
漢故事から和故事へ―『本朝蒙求』に見える詩歌の文学観 クリストファー・リーブズ
日本人と中国故事 木田章義

あとがき 小山順子

編著者プロフィール

森田貴之(もりた・たかゆき)
南山大学人文学部准教授。専門は中世文学・軍記物語。
主な論文に「『太平記』の兵法談義―その位置づけをめぐって」(『太平記』国際研究集会編『太平記をとらえる 第三巻』笠間書院、2017年)、「『太平記』稲村ケ崎のコスモロジー」(鈴木健一編『浜辺の文学史』三弥井書店、2017年)、「『八幡愚童訓』甲本の漢籍利用法粗描―武内宿禰と北条氏にふれつつ」(『国語国文』86-4、2017年)等がある。

小山順子(こやま・じゅんこ)
京都女子大学文学部教授。専門は和歌文学。
主な著書・論文に『藤原良経』(笠間書院、2012年)、『和歌のアルバム―藤原俊成 詠む・編む・変える』(平凡社、2017年)、「藤原俊成自讃歌考」(『国語国文』86-4、2017年)等がある。

蔦清行(つた・きよゆき)
大阪大学日本語日本文化教育センター准教授。専門は日本文献学。
主な論文に「両足院所蔵『黄氏口義』の構成と成立について」(『訓点語と訓点資料』第35輯、2015年)、「中世文化人たちの蘇東坡と黄山谷」(『日本語・日本文化』44号、2017年)、「『毘沙門堂本古今集註』声点の文献学的検討」(人間文化研究機構国文学研究資料館編『中世古今和歌集注釈の世界―毘沙門堂本古今集注をひもとく』勉誠出版、2018年)等がある。

シリーズ詳細

アジア遊学

★広告情報
・「朝日新聞」(2018年10月6日)に全5段広告を掲載しました。
・「朝日新聞」(2018年11月17日)に全5段広告を掲載しました。