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アジア遊学 220
トホトゲンソウコウテイノジダイ
松原朗 編
定価 3,024円 (本体2,800円) 在庫あり
玄宗皇帝の即位とともにこの世に生を受けた杜甫は、大唐の盛時、そして破滅の目撃者であった。「安禄山の乱」以後に数多くの作品をのこし、晩成の詩人とされる杜甫。その基盤が築かれた「開元の治」とは、どのような時代であったのか?文学の視点のみならず歴史・政治・思想・美術などのさまざまな時代的背景から杜甫の半生をひもとくことで、その人物像を浮かび上がらせるとともに、作品にのこされた太平の記憶を辿り、玄宗皇帝の時代を描き出す。
序説 松原朗総論 杜甫とその時代―安史の乱を中心として 後藤秋正Ⅰ 杜甫が生まれた洛陽の都武則天の洛陽、玄宗の長安 妹尾達彦杜甫と祖父杜審言 松原朗杜甫の見た龍門石窟 肥田路美Ⅱ 玄宗の時代を飾る大輪の名花=楊貴妃武韋の禍―楊貴妃への序曲 金子修一楊貴妃という人物 竹村則行楊貴妃を描いた文学 竹村則行「麗人行」と「哀江頭」―楊貴妃一族への揶揄と貴妃不在の曲江池 諸田龍美Ⅲ 唐の対外政策(唐の国際性)漠北の異民族―突厥・ウイグル・ソグド人 石見清裕蕃将たちの活躍―高仙芝・哥舒翰・安禄山・安思順・李光弼 森部豊辺塞詩の詩人たち―岑参を中心に 高芝麻子杜甫「兵車行」 遠藤星希Ⅳ 杜甫の出仕と官歴詩人たちの就職活動―科挙・恩蔭・献賦出身 紺野達也杜甫の就職運動と任官 樋口泰裕Ⅴ 杜甫の文学―伝統と革新杜甫と『文選』 大橋賢一李白との比較―「詩聖と詩仙」「杜甫と李白の韻律」 市川桃子杜甫の社会批判詩と諷喩詩への道 谷口真由実Ⅵ 杜甫の交遊李白 市川桃子高適・岑參・元結 加藤敏
松原朗(まつばら・あきら)専修大学教授。専門は、杜甫を中心とする中国中世詩。主な著書に、『中国離別詩の成立』(研文出版、2003年)、『晩唐詩の揺籃』(専修大学出版局、2013年)、編訳書に『杜甫全詩訳注』(講談社学術文庫、2016年)などがある。
アジア遊学
★広告情報・「朝日新聞」(2018年10月6日)に全5段広告を掲載しました。・「朝日新聞」(2018年11月17日)に全5段広告を掲載しました。
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