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チュウキンセイニホンノカヘイリュウツウチツジョ

中近世日本の貨幣流通秩序

川戸貴史 著

定価 7,560円 (本体7,000円) 在庫あり

数量:

社会を動かすシステムはいかに形成されたか

社会経済を展開させる装置、貨幣。
中世から近世への社会変容のなかで、その使用の具体像はいかなる様相を呈していったのか。
海域アジア世界との連環と地域社会における展開の実態とを複合的に捉え、貨幣流通秩序の形成過程を照射する。

ISBN 978-4-585-22170-8 Cコード C3021
刊行年月 2017年3月 判型・製本 A5判・上製  336 頁
キーワード 中世, 室町, 戦国時代, 日本史, 江戸, 近世, 鎌倉

目次

目 次
序 文

序章 中近世日本貨幣流通史研究と本書の課題
 はじめに
 第一節 中世・近世日本貨幣流通史の新たな研究動向
 第二節 本書の課題と概要―前著に対する批判に学びつつ―

第一部 中世貨幣経済史の特質
 第一章 新見荘における代銭納の普及過程
  はじめに
  第一節 代銭納成立の基盤形成―新見荘における市場の展開をめぐって―
  第二節 鎌倉~南北朝期における新見荘の銭納事例
  第三節 新見荘における代銭納の普及過程―銭納の空間的広がり―
  むすびにかえて
 第二章 室町幕府明銭輸入の性格―「貨幣発行権」はあったか―
  はじめに
  第一節 室町幕府の明銭「輸入」
  第二節 室町幕府財政と明銭投下の規模
  第三節 室町期の権力と貨幣
  おわりに
 第三章 一六世紀後半京都における金貨の確立
  はじめに
  第一節 天正大判の貨幣史的位置
  第二節 一五~一六世紀前半の金使用―貨幣の萌芽―
  第三節 一六世紀後半における金貨の確立
  おわりに
 第四章 中世後期日本の貨幣経済と信用取引―「匿名性」の視点から―
  はじめに
  第一節 戦国期の貨幣流通秩序―銭貨の信用は〝崩壊〟したのか─
  第二節 中世末期の信用取引─匿名性をめぐる二つの動向─
  第三節 無文銭はなぜ流通するのか─匿名性の「逆転」─
  おわりに

第二部 中近世移行期貨幣流通の実態
 第五章 貨幣の多元化と使用実態―『兼見卿記』にみる―
  はじめに
  第一節 金・銀・銭・米の使用状況比較
  第二節 売買および貸借における貨幣使用
  おわりに
 第六章 銀貨普及期京都の貨幣使用―『鹿苑日録』にみる―
  はじめに
  第一節 『鹿苑日録』の売買に関する記事
  第二節 『鹿苑日録』の賃料に関する記事
  第三節 『鹿苑日録』の貸借に関する記事
  おわりに
 第七章 移行期社会における貨幣使用の多様性―『言経卿記』にみる―
  はじめに
  第一節 貨幣使用の全体的な傾向
  第二節 目的別の貨幣使用の傾向
  おわりに
 第八章 「天下統一」と貨幣流通秩序
  はじめに
  第一節 海域アジアの銭貨流通と日本列島
  第二節 豊臣政権期日本の貨幣流通―「天下統一」とその影響―
  第三節 日本から海域アジアへの銭流出―供給地としての日本―
  おわりに

第三部 近世貨幣の形成と社会
 第九章 奥羽仕置と会津領の知行基準―「永楽銭」基準高の特質をめぐって―
  はじめに
  第一節 奥羽仕置と知行表記
  小括
  第二節 会津領蒲生氏の知行と収取
  小括
  第三節 知行基準「永楽銭」の実体
  小括
  おわりに
 第一〇章 仙台藩本判制度と産金村落―一七世紀における東磐井郡津谷川村の事例から―
  はじめに
  第一節 本判制度の構造
  第二節 本判制度の展開と村落―東磐井郡津谷川村の場合―
  第三節 伏判・伏金と村の融通
  おわりに
 終章 本書のまとめと今後の課題
  はじめに
  第一節 中世貨幣経済の特質をめぐって
  第二節 中近世移行期貨幣流通の実態をめぐって
  第三節 近世貨幣の形成と社会変容について
  おわりに

 あとがき

 初出一覧
 索 引

編著者プロフィール

川戸貴史(かわと・たかし)
1974年生まれ。千葉経済大学経済学部准教授。博士(経済学)。専門は、貨幣経済史。
著書に『戦国期の貨幣と経済』(吉川弘文館、2008年)、論文に「中世後期日本における「地域通貨」の視点」(『歴史の理論と教育』128、2008年)、「『玉塵抄』に見る戦国期日本の貨幣観」(『千葉経済論叢』48、2013年)、「15~17世紀海域アジアの交流と日本の貨幣」(『歴史学研究』950、2016年)などがある。