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ユメノニホンシ

夢の日本史

酒井紀美 著

定価 3,024円 (本体2,800円) 在庫あり

数量:

夢はどこから来るのか、いったい誰のものなのか―

神や仏からのメッセージか、はたまた、自己の欲望の現われか。
古代から現代にいたるまで、夢をめぐる議論は幾度となく重ねられてきた。
時にはその内容が政治を左右し、正夢や予知夢に人々は一喜一憂する。
現実と密接に絡み合いながら、夢は社会や生活のなかに溶け込んでいく…。
日本人と夢との関わり、夢を語り合う社会のあり方を、さまざまな文書や記録、物語や絵画などの記事に探り、もう一つの日本史を描き出す。

ISBN 978-4-585-22177-7 Cコード C0021
刊行年月 2017年6月 判型・製本 四六判・上製  272 頁
キーワード 古典, 思想, 文化史, 日本史

目次

はじめに

一、夢はどこから来るか
 夢の告げ
 夢と現と
 きらめく光の筋

二、誰もが夢を見る
 夢見る王
 夢の「民主化」
 参籠通夜と中世的仏堂

三、夢は誰のものか
 きらめく光の行く先
 代わりに夢を
 夢の所有者
 夢を取る
 夢情報を受信するもの
 夢の受信装置

四、女の夢、男の夢
 何を憑むか
 孤独で貧しい女と男
 庇護される女
 自身で道を切り開く男子
 女と「天下のまつりごと」
 女の夢に託宣

五、夢語り共同体
 摂関・氏長者の地位
 皇位をめぐって
 天空高く伸びる塔
 待たれる男

六、夢語りと「世論」
 怪異・風聞・巷説
 鬮による将軍選出
 夢を憑みに
 神裁は仕組まれたものか
 天下、 女人は沙汰すべからず
 あやしの不思議なる小家で
 広大なる御夢想

七、夢想連歌
 法楽と夢想
 夢で文殊菩薩が
 鬼が連歌と連句を
 神々と一緒に連歌を詠む
 大流行する夢想連歌
 神仏の暗示によって
 神仏が座をのぞき込む

八、熟睡すれば夢は見ない
 盤珪禅師の教え
 盤珪の説法の流儀
 眠りについて
 熟睡すれば夢は見わせぬ
 夢に転ぜらるる

九、金色の龍の夢
 甲府藩主に仕える
 新井白石の日記
 詩句を夢む、字を夢む
 金色の龍がゆく
 黄龍・蒼龍・雲龍・大赤龍
 なぜ夢語りが為されないのか

十、夢を商う
 邯鄲の枕
 構想の道具としての夢
 フキダシで表現される夢の世界

十一、夢の意味の変遷
 大きく三つの夢の意味
 夢にかかわる語彙
 夢合わせと夢違え
 夢は五臓の煩い
 夢介・夢太郎
 大きな転換期
 「見る」夢から「持つ」夢へ

十二、明治の木に仁王はいない
 夏目漱石の『夢十夜』
 「第六夜」の夢
 内と外から追われる人間

十三、「幽かなる銀色の筋」と「古風な母」
 「夢語り」すれば事は現実に化する
 古風な母
 一九三○年代後半の時代
 雑誌『革新』の性格
 幽かなる銀色の筋
 その土地に住み着いている人間の感覚

十四、夢を釣りに海へ
 法隆寺夢殿の秘仏、救世観音
 茨城県の大津町五浦
 インドの詩人との往復書簡
 アジアの一体性
 夢を釣りに海へ
 私が死んだら

おわりに

あとがき

索 引

編著者プロフィール

酒井紀美(さかい・きみ)
1947年生まれ。元茨城大学教授。専門は日本中世史。
著書に『中世のうわさ』(吉川弘文館、1997年)、『日本中世の在地社会』(吉川弘文館、1999年)、『戦乱の中の情報伝達』(吉川弘文館、2014年)などがある。

書評情報

・「読売新聞」(2017年7月30日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:清水克行(明治大学教授))
・「新潮45」(2017年8月号)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:山村杳樹(ライター))
・「日本経済新聞」(2017年9月9日)にて、本書の書評が掲載されました。

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