ゲンシヤノバッハ

原子野のバッハ

被曝地・東京の三三〇日
山口泉 著
ISBN 978-4-585-29029-2 Cコード 1095
刊行年月 2012年3月 判型・製本 四六判・上製 544 頁
キーワード 評論,現代社会,思想

定価:4,180円
(本体 3,800円) ポイント:114pt

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書籍の詳細
偽りの「希望」を棄てよ。「この世の終わり」の後の日本で、いま、人が真に携えるべきものとは?

ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・水俣・チェルノブイリの後に、なぜフクシマは起こったか?
民を棄てる政府、国を滅ぼす独占企業… 。人類史上最悪の惨禍をもたらしつづける日本の底から、戦後文学の最終にして極北の作家が、いま勃発している「精神の内戦状態」の意味を説く。
「原発」対「藝術」、「国家資本主義」対「文学」―。現状は「ポツダム宣言なき1945年」「東京裁判なき100年戦争」にほかならない。

「この世の終わり」の後の日本で、いま、人が真に携えるべきものとは? 
“ポスト・フクシマ”を生きる思想。

 

 

プロフィール

山口泉(やまぐち・いずみ)
1955年、長野県生まれ。東京藝術大学美術学部在学中、21歳で第13回太宰治賞優秀作を獲得、文筆活動に入る。以後、小説と評論を通じ、一貫して現代世界における自由と平等の問題を追求してきた営為は、最晩年の埴谷雄高氏から“戦後文学のすべてをなし遂げ、さらに未来へ進む”と評される。
著書に、『吹雪の星の子どもたち』『旅する人びとの国』『星屑のオペラ』『アジア、冬物語』『悲惨鑑賞団』『「新しい中世」がやってきた!』『オーロラ交響曲の冬』『神聖家族』『アルベルト・ジャコメッティの椅子』ほか多数。

書評・関連書等

・「出版ニュース」(2012.6 上旬号)にて、本書の書評が掲載されました。
・「ミュージック・マガジン」(2012年6月号)にて、本書の書評が掲載されました。
・「週刊金曜日」(2012年7月13日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:北村肇(「週刊金曜日」発行人)
・「図書新聞」(2012年8月11日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:井竿富雄(山口県立大学国際文化学部教授)

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