オワラナイイラクセンソウ

終わらないイラク戦争

フクシマから問い直す
嘉指信雄・森瀧春子・豊田直巳 編
ISBN 978-4-585-23018-2 Cコード 0031
刊行年月 2013年3月 判型・製本 四六判・上製 232 頁
キーワード 戦争,現代社会,社会学,アジア

定価:1,980円
(本体 1,800円) ポイント:54pt

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書籍の詳細
「再び」が許されない現在(いま)だから

「核の平和利用」という嘘が招いたフクシマの放射能禍。
そしてイラクでは、劣化ウラン弾の影響と思われる病気・先天的障害に苦しむ子どもたちが急増している。
日本とイラクの惨状は、未来に向けて同じ問いを投げかけている。
戦争と原発―通底する「正当化の物語」を問う。

 

 

目次
何をしたらよいですか?―劣化ウランⅢ 御庄博実

序―物語に終止符をうつために 豊田直巳

第一章 現在も続く戦争の現場
 世界の核実験場からイラクへ 森住卓
 イラク戦争十年―人道支援の現場から 高遠菜穂子
 【コラム】イラク戦争のもたらした荒廃 ジャワッド・アル-アリ

第二章 戦争を終わらせるために
 違法な武力行使・国際犯罪に対峙する市民的理性を取り戻す―ニュルンベルグ・東京からイラク国際戦犯民衆法廷、そしてフクシマへ 申惠丰
 イラク戦争と在日米軍・自衛隊 湯浅一郎
 国際的なイラク戦争検証の流れのなかで 志葉玲

第三章 平和への道すじ―放射能禍の中から
 “正義なくして、平和なし”―劣化ウラン弾論争と禁止キャンペーンの展望 嘉指信雄
 【コラム】ネットワークの強化を!―イラクの小児がんの子どもたちを救うために 佐藤真紀
 【コラム】イラク戦争から十年―名古屋での取組み 小野万里子
 イラク大量破壊兵器問題、十年目の教訓―国連、アメリカ、日本 川崎哲
 核開発がもたらしたもの―核と人類は共存できない 森瀧春子

あとがき
プロフィール

嘉指信雄(かざし・のぶお)
1953年、静岡県旧清水市生まれ。東京外国語大学地域研究科修士課程修了。エール大学大学院哲学科修了。哲学博士。神戸大学人文学研究科教授。専門は現代哲学・近代日本思想。広島在住。NO DUヒロシマ・プロジェクト代表。ICBUW運営委員。
2012年度「科学技術社会論:柿内賢信記念賞・実践賞」受賞。

森瀧春子(もりたき・はるこ)
広島生まれの広島育ち。原爆投下直前に疎開、被爆をのがれる。被爆者である父や多くの被爆者、原爆孤児の中で育ち、特に、反核平和運動に半生を捧げた父・森瀧市郎の影響を強く受ける。核兵器廃絶をめざすヒロシマの会・共同代表、核兵器廃絶日本NGO連絡会・共同代表、NO DUヒロシマ・プロジェクト・事務局長、ICBUW運営委員などを務める。

豊田直巳(とよだ・なおみ)
フォト・ジャーナリスト。1956年静岡県生まれ。日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)会員。1983年よりパレスチナ取材を開始。1995年以降は中東のみならず、アジア、バルカン半島、アフリカなどの紛争地をめぐり、そこに暮らす人びとの日常を取材している。
2003年、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞。

書評・関連書等

・「朝日新聞(広島版・備後版)」(2013年3月13日)にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「静岡新聞」(2013年3月23日)の「社説」にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「北海道新聞」(2013年3月31日)にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「週刊読書人」(2013年4月5日)にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「毎日新聞(広島版)」(2013年4月20日)にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「神戸新聞」(2013年5月25日)にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「毎日新聞(大阪版)(夕刊)」(2013年5月27日)にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「図書新聞」(2013年6月15日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:新庄孝幸(ノンフィクション・ライター))

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