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サトウミガクノススメ

里海学のすすめ

人と海との新たな関わり

鹿熊信一郎・柳哲雄・佐藤哲 編

定価 4,536円 (本体4,200円) 在庫あり

数量:

人が積極的にかかわることで身近な海を豊かにする「里海」という日本発の発想は、今なぜ世界に広がり、注目されているのか?
沖縄県恩納村と白保、高知県柏島、岡山県日生、インドネシア、フィジー、フロリダなど多彩な里海の事例を通じて、人と海とのつながりを深め、里海を創りだすためのみちすじを考える。

ISBN 978-4-585-26002-8 Cコード C1062
刊行年月 2018年3月 判型・製本 A5判・上製  364 頁
キーワード 民俗学, 現代社会

目次

はじめに(鹿熊信一郎)

序章 里海とはなにか(鹿熊信一郎)

Ⅰ 里海概念の意義と里海創生活動の広がり
第1章 里海の概念が世界に与える影響-人類と海洋生態系の調和(マイケルクロスビー)
第2章 里海創生の歴史(柳哲雄)

Ⅱ 直接人の手をかけて生態系機能を高める
第3章 サンゴ礁文化を継承する里海づくり-沖縄県白保(上村真仁・アニークラウス)
第4章 アマモ場を再生しカキを養殖する-岡山県日生(柳哲雄)
第5章 多栄養段階養殖で放棄池地域・沿岸域を復興する-インドネシア・西ジャワ(サコマルスヘンドル・柳哲雄)

Ⅲ 海の資源を豊かにする
第6章 サンゴ礁の資源を守る-沖縄県沖縄市(柳田一平・鹿熊信一郎)
第7章 村人が湖の漁業資源を自らの手で管理する-東アフリカ・マラウィ湖(佐藤哲)
第8章 海洋保護区ネットワークで水産資源を守る-フィジー(ジョキムキトレレイ・鹿熊信一郎)

Ⅳ 人と海のつながりをつむぐ
第9章 モズク養殖とサンゴ礁再生で地方と都市をつなぐ-沖縄県恩納村(比嘉義視・竹内周・家中茂)
第10章 ダイバーと漁業者が協働して里海を創る-高知県柏島(神田優・清水万由子)
第11章 米国のレジデント型研究機関と市民科学者の協働による里海概念導入モデル-アメリカ・フロリダ(マイケルクロスビー・バーバララウシュ)

終章 里海がひらく未来(鹿熊信一郎)

おわりに(鹿熊信一郎)

編著者プロフィール

鹿熊信一郎(かくま・しんいちろう)
1957年東京都生まれ。沖縄県海洋深層水研究所所長。1980年東京水産大学(現東京海洋大学)卒業後、沖縄県に入庁。水産関係の行政、普及、研究の部署を経て現職。学術博士。専門は水産資源管理。研究フィールドは沖縄とアジア太平洋島嶼国。これまでに、フィジー、フィリピンを中心に、12カ国の村落主体沿岸資源管理を調べてきた。
1990年代後半、沖縄県水産試験場で海洋物理関係の仕事をしていた頃、柳哲雄と知り合った。柳の里海概念に共感し、以後ずっと支持し続けている。

柳哲雄(やなぎ・てつお)
1948年生まれ。(公財)国際エメックスセンター・特別研究員。専門は沿岸海洋学。1960年頃以来、瀬戸内海の潮汐・潮流・物質輸送の研究を通じ、漁民の希望が「美しい海を!」から「豊かな海を!」に変わってきたので、海洋研究者として彼らの希望をかなえるために「里海」という概念を考え、その実現のために何をすればよいかを考えてきている。

佐藤哲(さとう・てつ)
1955年北海道生まれ。愛媛大学社会共創学部教授。総合地球環境学研究所名誉教授。1985年上智大学大学院理工学研究科生物科学専攻修了(理学博士)。マラウィ湖など東アフリカ大湖群の魚類と人々のかかわりに関する研究を30年にわたって継続し、2012年から2017年には総合地球環境学研究所「地域環境知形成による新たなコモンズの創生と持続可能な管理」プロジェクト(地域環境知プロジェクト)のプロジェクトリーダーを務める。
世界各地で人と自然のかかわりを紡ぎなおすための科学のありかたを探究している。

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