カガミノクニトシテノニッポン

鏡の国としての日本

互いの〈参照枠〉となる日中関係
王敏 著
ISBN 978-4-585-23010-6 Cコード 1036
刊行年月 2011年10月 判型・製本 四六判・上製 320 頁
キーワード 現代社会,文化史,社会学

定価:2,860円
(本体 2,600円) ポイント:78pt

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書籍の詳細
比較から見えてくる日本人の心と感性

愛国心、留学生、漢字、色彩感覚などさまざまな文化事象の比較分析から立ち上がる、鏡像関係にある日中両文化の共通点と相違点。
東日本大震災で証明された、日本の不易な文化風土を読み解く。

ベネディクト『菊と刀』、モース『日本その日その日』、ライシャワー『日本歴史の特異性』、ヴォーゲル『ジャパン・アズ・ナンバーワン』、金容雲『韓国人と日本人』…。
〈外からの視線による日本人論〉の系譜に連なる新たな名著。

 

 

目次
序文―東日本大震災が立証した文化風土

Ⅰ 日中の文化風土の相違
 「変節」から読み解く日本―感性という「体」と、思想という「服」
 愛国心の違い―「人々」を想う中国人と、「風景」を想う日本人
 中国人の色彩感覚―感覚主義の日本人、論理主義の中国人
 「お印」について―シンボルマークにみる日中の相違

Ⅱ 知的関係の再確認と再生産
 「漢字」で発展の扉を開いた日本
 「馬」がつなぐ遠野物語・中国古典・賢治童話
 お雇い日本人と中国日本留学生たちの文化交流
 中国の「大国化」といかに向き合うか

Ⅲ 現代中国における日本研究の位置
 「国際日本学」への参与と考案―ケーススタディーの試み
 中国人からみた日本のソフトパワー8つの魅力―美・教養から創意工夫
 文化風土の「ずれ」研究の効用―礼服の神とはだかの神
 参照枠としての日本研究

おわりに
プロフィール

法政大学国際日本学研究所教授。専門は比較文化研究と日本研究、宮沢賢治研究。
中国・河北省承徳市生まれ。大連外国語大学日本語学部卒、四川外国語学院大学院修了、人文科学博士(お茶の水女子大学)。東京成徳大学教授を経て、2003年から現職。
文化外交を推進する総理懇談会委員や中国・国家優秀自費留学賞審査委員なども歴任。2009年、文化長官表彰。
『日本と中国 相互誤解の構造』(中央公論社、2008年)、『日中2000年の不理解―「異なる文化「基層」を探る」』(朝日新書、2006年)、『謝謝!宮沢賢治』(朝日新書、2006年)、『日中比較・生活文化考』(原人舎、2005年)、『宮沢賢治と中国』(サンマーク出版、2002年)、『宮沢賢治 中国に翔ける想い』(岩波書店、2001年)など多くの著作がある。

書評・関連書等

・「毎日新聞」(2011年11月27日)の「今週の本棚」欄にて、本書が紹介されました。
・「季刊日本主義」(No.17 2012年春号)にて、本書の書評が掲載されました。

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