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テイカンロク

『鄭鑑録』

朝鮮王朝を揺るがす予言の書

白承鍾 著/松本真輔 訳

定価 5,184円 (本体4,800円) 在庫あり

数量:

予言書が浮き彫りにする朝鮮文化史

十八世紀半ば、突如として朝鮮半島に現れた予言書『鄭鑑録(テイカンロク)』 。 そこには漢城(現ソウル)を首都とする李氏の王朝が滅び、南の島からやってきた真人(救世主) =鄭氏が 鶏龍山のふもとに新たに王朝を開く物語が描かれていた―
朝鮮王朝において「禁書」とされ、弾圧の対象となった同書が、 密かに民間に流布し、現実の王朝転覆事件をもたらすにまでいたったその背景、そして、古代から近現代に至るまで朝鮮の政治社会に大きな与え続けてきた 予言書の系譜を照射することで、朝鮮半島の文化体系を鮮やかに描き出す。

ISBN 978-4-585-23011-3 Cコード C1039
刊行年月 2011年10月 判型・製本 四六判・上製  384 頁
キーワード 東アジア, 民俗学, 説話

目次

日本語版刊行によせて    松本真輔

凡 例

はじめに

第一章 『鄭鑑録』の歴史的淵源を求めて
  一 書名と作者
  二 政治的予言書の外形的特徴
  三 政治的予言書の内容についての主題別分析
  四 政治的予言書の思想的背景
  五 政治的予言書に関する研究の展望

第二章 十八世紀後半における『鄭鑑録』の出現と普及
  一 『鄭鑑録』の起源に対する従来の見解
  二 『鄭鑑録』は、一七三九年頃、西北地方に出現
  三 西北地方に『鄭鑑録』が出現した理由
  四 『鄭鑑録』の政治的性格と著者
  五 『鄭鑑録』に対する執政勢力の対応
  六 西北出身の術士を通じた『鄭鑑録』の全国的流行
  七 『鄭鑑録』出現の歴史的意味

第三章 十八~十九世紀の政治的予言書
  一 予言書の内容を調査する方法
  二 『南師古秘訣』
  三 『要覧』
  四 『鄭鑑録』
  五 『鄭鑑録』、『真浄秘訣』そして『国祚編年』
  六 三国分裂説
  七 海島真人説
  八 神仙と異人たち
  九 『経験録』と『金亀書』
  十 『道詵秘記』
  十一 予言書と無石国
  十二 鄭氏真人説と様々な予言書
  十三 真人と洪景来の乱
  十四 『鄭鑑録』の人気

第四章 朝鮮時代後期の平民知識人たちの地下組織と活動
―一七八五年三月の鄭鑑録事件―
  一 地下組織に関する研究を始めて
  二 一七八五年三月の鄭鑑録事件
  三 地下組織の中心に立った平民知識人たち
  四 ソウルの元締め、梁衡
  五 頭目文洋海と総支配人文光謙
  六 西北出身のにせ両班朱炯魯と李奎運
  七 都元帥、朱炯采
  八 ソウルの両班の資金出資と慶尚道河東の本部建設
  九 ソウルの両班李瑮と洪福栄の役割
  十 地下組織の蜂起計画
  十一 地下組織の文化的性格

第五章 日本植民地期の『鄭鑑録』編纂と刊行
  一 問題の提起
  二 『鄭鑑録』は一九二三年から刊行が始まった
  三 刊行本『鄭鑑録』に収録された様々な秘訣
  四 二十五種の共通秘訣は、その底本が同一なのか?
  五 共通する秘訣の底本は奎章閣本か?
  六 細井本の母体は鮎貝本
  七 まとめ―現代版『鄭鑑録』は鮎貝本から始まった

附編 『鄭鑑録』の思想的根源、弥勒信仰の歴史的変遷
  一 弥勒信仰を見る一つの新しい観点:経済との出会いを重視する
  二 弥勒:自然災害と疾病からの救出者、豊饒と多産の化身
  三 村共同の守護神として経済生活全般に影響を及ぼす弥勒
  四 家の守護神になった弥勒
  五 個人の吉凶禍福を司る弥勒
  六 幸せな世を作るため人に生まれ変わった弥勒
  七 弥勒の出現を祈って香を捧げる人々
  八 韓国の弥勒信仰の特性

初出一覧
図版一覧

《参考資料》
「鑑訣」「東国歴代気数本宮陰陽訣」「歴代王都木宮数」「三韓山林秘記」(訓読文)

解 説    松本真輔

索 引

編著者プロフィール

白 承鍾(ペク・スンジョン)
歴史研究家(朝鮮時代史)。前韓国西江大学校教授。小さな事物から歴史をとらえる微視史の実践運動に専念し、「裁量権」「生存戦略」及び「文化闘争」という3つのキーワードを軸に研究を展開している。
微視史研究の一環に予言文化があり、『예언가, 우리 역사를 말하다(予言家、韓国の歴史を語る)』(2007年、 韓国文化観光部選定優秀教養図書)、本書『한국의 예언문화사(韓国の予言文化史)』(2006年、韓国文化観光部選定優秀学術図書)を発表している。

松本真輔(まつもと・しんすけ)
韓国慶熙大学校外国語大学日本語学科助教授。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は日本中世文学。
著書に『聖徳太子伝と合戦譚』(勉誠出版、2007年)。共著に、藤巻和宏編『聖地と聖人の東西』(「菩薩の化現・現相―中国五台山の文殊菩薩化現信仰と朝鮮王朝世祖代における如来・菩薩の現相―」勉誠出版、2011年)、小峯和明編『漢文文化圏の説話世界』(「縁起と伝説」竹林舎、2010年)などがある。

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