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ヘイアンチョウカンブンガクシロンコウ
後藤昭雄 著
定価 7,560円 (本体7,000円) 在庫あり
平安朝文学史における漢文学の位置を定立する
勅撰三集が編まれ「応製奉和」の詩作が宮廷内に息づいた嵯峨~仁明朝。日本漢文学史上の画期において、詩文はいかなる場で為されたのか。そして、漢詩から和歌へと宮廷文事の中心が移りゆく平安中期以降、漢詩文のあり方はどのように変化し、また、和歌文化にどのように作用していったのか。政治的・社会的側面における詩作・詩人のあり方を捉えつつ、漢詩文の表現・形態への視座より描き出される平安朝漢文学史。
はじめに―Ⅰ― 1 平安朝漢文学史の輪郭―詩序を例として 2 勅撰三集の唱和詩と述懐詩 3 勅撰三集詩人の身分と文学 4 承和への憧憬―文化史上の仁明朝の位置 5 文徳朝以前と以後 6 古今集時代の詩と歌―Ⅱ― 7 嵯峨天皇と惟良春道 8 平安朝の楽府と菅原道真の〈新楽府〉 9 『菅家文草』の成立 10 詩の注記と『菅家文草』の編纂 11 平安朝における『文選』の受容―中期を中心に 12 延久三年「勧学会記」をめぐって―文事としての勧学会 13 大江匡房「詩境記」考―Ⅲ― 14 坤元録屏風詩をめぐって 15 和歌真名序考 16 『基俊集』の贈答詩歌 17 尚歯会の系譜 18 嘉保の和歌尚歯会 19 白河尚歯会記 20 賦光源氏物語詩序人名索引・書名索引・事項索引
後藤昭雄(ごとう・あきお)1943年、熊本市生まれ。九州大学大学院修了。現在、成城大学教授。主要著書に、『平安朝漢文学論考』(桜楓社、1981年。補訂版、勉誠出版、2005年)、『本朝文粋』(共著、新日本古典文学大系、岩波書店、1992年)、『平安朝漢文文献の研究』(吉川弘文館、1993年)、『平安朝文人志』(吉川弘文館、1993年)、『日本詩紀拾遺』(吉川弘文館、2000年)などがある。
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