フシギナシャカイ オカシナギョウセイ

ふしぎな社会 おかしな行政

稲葉清毅 著
ISBN 978-4-585-23014-4 Cコード 0031
刊行年月 2012年6月 判型・製本 四六判・並製 272 頁
キーワード 現代社会,社会学

定価:1,980円
(本体 1,800円) ポイント:54pt

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書籍の詳細
世の中にはふしぎなこと、おかしなことが溢れている

世間に広く信じられ、断定的に報じられている常識や社会通念にひそむ、誤りや偏りを正す。
長年、霞が関で行政改革や行政管理に携わった著者だから書ける日本の盲点!

 

 

目次
はじめに

第Ⅰ部 社会と行政をゆがめる無知と誤解
1 気温による冷暖房管理は国民的誤解―中央省庁のミスリードと現場の盲従
2 裁判所まで欺いたマンション倒壊という虚言―権力が強いた住民負担
3 法的にはいい加減な日本人の姓名―年金記録問題の本当の犯人
4 「学力低下」という真っ赤なウソ―諸悪の根源は教育の既得権産業化
5 リサイクルというイカサマビジネス―行方不明の二つのR
6 少子化対策にならない子育て支援―若者の結婚と育児を阻むもの

第Ⅱ部 ムラの利益に奉仕する怪しげな俗論
1 ご都合主義が交錯する財政政策―経済成長と国民の公平という視点から
2 歳出増大を招く福祉もどき政策―年金や医療は社会保障といえるのか
3 患者と財政を苦しめる終末期医療―めでたくない長寿と延命
4 道路は謎と矛盾のかたまり―活用されない道路資産
5 カネ食い虫の下水道は環境汚染の主役―清流は浄化槽で取り戻せる
6 ムダの排除では行革は進まない―損切りすべきだった八ッ場ダム


第Ⅲ部 人心を惑わす安全・安心ヒステリー
1 食べられる食品を捨てさせる「使用期限」―マスコミよりも賢い消費者
2 自治体財政を脅かしたダイオキシン騒動―猛毒、環境ホルモンという大ウソ
3 過大な被害妄想が歪めた新型インフルエンザ対策―危機管理も度が過ぎれば狼少年に
4 地球温暖化と放射能をめぐる神話―衝突するイデオロギー
5 安全・安心ヒステリーは現代の魔女狩り―シビリアンコントロールの必要性
6 危うい温室育ちの民族の運命―安心と安全のパラドックス

むすび
プロフィール

稲葉清毅(いなば・きよたけ)
1959年東京大学理学部、62年同大学院(地理学修士課程)修了。同年行政管理庁入庁、行政管理、行政監察、行政改革等に従事。総務庁官房会計課長、行政情報システム参事官、恩給局長等を歴任。ポーランド政府大臣顧問を経て、94年群馬大学社会情報学部教授。同大学副学長、群馬県自治総合研究センター所長等を歴任。現在、群馬大学名誉教授。
主著に『霞ヶ関の正体―国を亡ぼす行政の病理(晶文社)』、『情報化の功罪―新しい時代の行政の課題』(第一法規出版)、『世界企業の経営戦略(ダイヤモンド社)』などがある。

書評・関連書等

・「読売新聞(群馬県版)」(2012年6月20日)にて、本書の紹介文が、著者インタビューとともに掲載されました。
・「読売新聞」(2012年6月24日)にて、本書の書評が掲載されました。

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