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ナカトガワキチジサクヒンシュウ

中戸川吉二作品集

志村有弘・盛厚三 編

定価 10,584円 (本体9,800円) 在庫あり

数量:

幻の作家・中戸川吉二の作品集を刊行!

芥川龍之介は中戸川吉二の小説「イボタの蟲」を「得甲斐のある成功を贖ひ得た」(わが月評)と評し、大正8年6月15日付の菅忠雄宛書簡では「恐らく今月の創作中で第一の傑作だらうと思ひます」と、その感想を述べ、その資質を「毛彫の如き心理描写に長じてゐる」(大正8年度の文芸界)と激賞した。
若くして創作の筆を断ったため、活動の期間の短さから、いつしか「幻の作家」となっていったが、鋭い着想と精緻な心理描写を軸に、不思議な感覚の作風は高く評価されていた。
今日では入手の非常に困難となったその作品群から、代表作を厳選し、関係写真、年譜、参考文献等を付し、選集を刊行することにした。

ISBN 978-4-585-29052-0 Cコード C1091
刊行年月 2013年6月 判型・製本 A5判・上製  500 頁
キーワード 近代

目次

巻頭アルバム 中戸川吉二の人と文学

収録作品
・兄弟とピストル泥棒
・犬に顔なめられる
・イボタの蟲
・法要に行く身
・わかれ
・アツプルパイ、ワン
・馬
・二夫婦半
・寝押
・自嘲

作品解説 盛厚三
エッセイ 亀井志乃・矢部登・志村有弘
年譜 盛厚三
参考文献目録 盛厚三

編著者プロフィール

中戸川吉二(なかとがわ・きちじ)
明治29年~昭和17年(1896~1942)。北海道釧路生まれ。
父は釧路開祖の一人で、牧場主でもあったが、吉二が生まれて間もなく家族と共に東京に移り住んでいた。
10歳のとき、父に代わり牧場の管理をしていた叔父の養子となり釧路に住む。叔父の死後に上京するが、釧路・東京往還の生活を送る。
大正7年、第五次「新思潮」同人となる。大正8年6月、「新小説」に発表した「イボタの蟲」が好評を博し、文壇に認められる。同12年、雑誌「随筆」を発刊。
作品に、短編集『イボタの蟲』(新進作家叢書、新潮社、大正8年)・長編小説『反射する心』(新潮社、大正9年)・短編集『縁なき衆生』(聚英閣、大正9年)・長編小説『北村十吉』(叢文閣、大正11年)・『中戸川吉二選集』(渡邊新生堂、大正12年)などがある。

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