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ニホンチュウセイシニュウモン

日本中世史入門

論文を書こう

秋山哲雄・田中大喜・野口華世 編

定価 2,916円 (本体2,700円) 在庫あり

数量:

歴史を学び、考えるために

「歴史」はたんに過去の出来事をわれわれに伝えるのではなく、現代そして未来の人々の動向を規定する「力」を持っている。そこに学問として歴史を学ぶ意義が存在している。それでは、われわれはどのように歴史と対話すべきなのか。
歴史学の基本である論文執筆のためのメソッドと観点を日本中世史研究の最新の知見とともにわかりやすく紹介、歴史を学び、考えることの醍醐味を伝授する。


【本書の特長】
①初学者を対象に論文執筆=研究の進め方を具体的に紹介。歴史を学ぶことの意味、研究対象の選定から論文執筆・投稿の具体的な流れまでを37のQ&Aを交えてわかりやすくレクチャーする。
②初学者ならびに研究者を対象に、中世前期を中心とした研究の到達点をわかりやすく提示。16人の気鋭の研究者により、いま歴史を研究する最新の観点を、研究史の流れとともに紹介する。
③歴史学研究の手法、論文執筆のメソッドを詳細にわかりやすく伝える書籍は類書がない。卒論・修論の執筆、指導にも最適。

ISBN 978-4-585-22079-4 Cコード C0021
刊行年月 2014年5月 判型・製本 A5判・並製  384 頁
キーワード 中世, 日本史

目次

まえがき 秋山哲雄・田中大喜・野口華世

Ⅰ「歴史学」を学ぶということ
1…「科学」としての歴史学
2…歴史学の醍醐味
3…史料批判と史料操作
4…日本中世史の魅力

Ⅱ論文を書こう―歴史学研究の方法を学ぶ
はじめに
1…テーマを決める
 Q1…レポートと論文の違いは?
 Q2…テーマを決める要素は?
 Q3…論文にふさわしくないテーマは?
 Q4…興味を持っていることが絞れないときは?
 Q5…主要な通史類・講座類は?
 Q6…最近の研究動向を知るには?
 Q7…テーマを決める方法は?
2…参考文献を読む
 Q1…参考文献とは?
 Q2…ふさわしい書籍とは?
 Q3…書籍を探すには?
 Q4…研究論文とは?
 Q5…学術雑誌とは?
 Q6…研究論文を探すには?
 Q7…研究論文を入手するには?
 Q8…参考文献の読み方は?
 Q9…参考文献を読むときに気をつけることは?
 Q10…参考文献を活用するには?
3…史料を読む
 Q1…史料とは?
 Q2…古文書を探すには?
 Q3…古記録や編纂物を探すには?
 Q4…地域の史料を集めるには?
 Q5…史料を読む前にすることは?
 Q6…史料を読むには?
 Q7…史料を読むときに気をつけることは?
 Q8…参考文献と史料を読んだ後は?
4…構成を考える
 Q1…書く前にまずやることは?
 Q2…「はじめに」で書くべきことは?
 Q3…本論で目指すことは?
 Q4…本論で気をつけることは?
 Q5…史料などを適切に引用するには?
 Q6…「おわりに」で注意すべきことは?
5…註をつける/史料を引用する
 Q1…なぜ註をつけるのか?
 Q2…どのようなときに註をつけるのか?
 Q3…先行研究を引用する場合の註のつけ方は?
 Q4…史料を引用する場合の註のつけ方は?
 Q5…史料を引用する際に注意すべきことは?
 Q6…一次史料と二次史料の違いは?
6…推敲する
 Q1…推敲するとは?
 Q2…文章を見直すときのポイントは?―その1 字句など―
 Q3…文章を見直すときのポイントは?―その2 文章・段落の長さ―
 Q4…誤解されない文章を書くには?
7…投稿しよう
 Q1…どうやって投稿するのか?
 Q2…投稿すれば必ず掲載されるのか?
おわりに―良い論文とは

Ⅲ日本中世史研究の現在
中世摂関家論…中世的権門としての摂関家 高松百香
中世前期国家財政論…税制・財政史から中世国家・社会の成立を考えるために 守田逸人
荘園史研究…中世天皇家の荘園の意味を考える 野口華世
中世武士論…中世武士のとらえ方はどう変わったか 伊藤瑠美
鎌倉幕府論…中世の特質を明らかにする 秋山哲雄
鎌倉幕府文士論…鎌倉幕府を支える様々な人々 赤澤春彦
鎌倉期守護論…幕府による全国統治の実態に迫る 西田友広
鎌倉幕府御家人制論…鎌倉幕府御家人制が中世後期に遺したもの 清水亮
中世武士団論…中世の武士と社会の特質を考える 田中大喜
朝廷下級官人論…朝廷を支える官僚システム 遠藤珠紀
中世寺院史…中世寺院と顕密体制を考える 石田浩子
中世村落・環境史…生活の舞台としての村落をどうとらえるか 高木徳郎
中世経済史…中世人の生活を探る 川戸貴史
中世日本・東アジア交流史…外国との関わりを考える 伊川健二
中世絵画史料論…絵画にかくされたもうひとつの日本文化 黒田智

執筆者一覧
研究概念・用語索引

編著者プロフィール

秋山哲雄(あきやま・てつお)
1972年生まれ。国士舘大学文学部准教授。専門は日本中世史。
著書に『北条氏権力と都市鎌倉』(吉川弘文館、2006年)、『都市鎌倉の中世史』(吉川弘文館、2010年)、『討論 鎌倉末期政治史』(共著、日本史史料研究会、2009年)、『鎌倉幕府滅亡と北条氏一族』(吉川弘文館、2013年)、論文に「都市の地主」(高橋慎一朗・千葉敏之編『中世の都市』東京大学出版会、2009年)、「鎌倉と鎌倉幕府」(『歴史学研究』859号、2009年10月)などがある。

田中大喜(たなか・ひろき)
1972年生まれ。国立歴史民俗博物館准教授。専門は中世武士団・在地領主研究。
著書に『中世武士団構造の研究』(校倉書房、2011年)、『中世関東武士の研究第3巻 上野新田氏』(編著、戎光祥出版、2011年)、『中世関東武士の研究第9巻 下野足利氏』(編著、戎光祥出版、2013年)、『熊谷市史資料編2 古代・中世』(共著、熊谷市、2013年)などがある。

野口華世(のぐち・はなよ)
1972年生まれ。共愛学園前橋国際大学専任講師。専門は女院と女院領と中世公家社会。
論文に「中世前期公家社会の変容」(『歴史学研究』872、2010年10月)、「内親王女院と王家―二条院章子内親王からみる一試論―」(『歴史評論』736、2011年8月)、共編著に『再検証 史料が語る新事実 書き換えられる日本史』(小径社、2011年)、共著に『図説平清盛』(河出書房新社、2011年)、「建礼門院平徳子―安徳天皇母の生涯―」・「待賢門院・美福門院・八条院―女院全盛の時代―」(服藤早苗編著『「平家物語」の時代を生きた女性たち』小径社、2013年)などがある。

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