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アジア遊学 174

チュウセイジシャノクウカンテクストギゲイ

中世寺社の空間・テクスト・技芸

「寺社圏」のパースペクティヴ

大橋直義・藤巻和宏・高橋悠介 編

定価 3,024円 (本体2,800円) 在庫あり

数量:

「寺社圏」の機構を対象化する

院政期以後、宗教組織から拡大し、「初期的都市」として寺社機構が成り立っていた場である「寺社圏」。当時の寺院・神社については、中世史学・仏教史学・教学・中世文学・日本語学・美術史学などといった、実に様々な観点・領域からの研究が蓄積されている。
「寺社圏」を成り立たしめている微細な「点」「もの/ごと」を観察することにより、個々の「点」は遠くにある別の「点」と〈遠近図法〉的に連なり、それらの連関によって、「寺社圏」の持つ有機的な全体を描くことができるのではないか。
本書は寺社の内外にわたる、あらゆる「もの/ごと」を全方位的に明らかにするための方法論的試みである。

ISBN 978-4-585-22640-6 Cコード C1390
刊行年月 2014年6月 判型・製本 A5判・並製  272 頁
キーワード 中世, 仏教, 古典, 説話, 鎌倉

目次

総論「寺社圏」のパースペクティヴ 大橋直義

寺社と空間
 【概説】寺社の空間と言説 ―「寺社圏」としての南都に及ぶ 大橋直義
 宴曲〈熊野参詣〉と熊野信仰―二つの起源説を巡って 源健一郎
 中世日吉社の空間と言説 橋本正俊
 禅僧が神に袈裟を授ける話―説話の系譜をめぐって 大塚紀弘
 袋中と民衆の信心―西寿寺蔵「当麻寺供養図」軸木内蔵品を端緒として 日沖敦子
 【コラム】法華山寺の経蔵 太田有希子
 【コラム】掛幅縁起絵から見る寺社・景観 田光美佳子

寺社圏とテクスト
 【概説】寺社圏とテクスト 藤巻和宏
 願成寺をめぐる二つの縁起 浜畑圭吾
 行基婆羅門和歌贈答説話の変容―寺院圏から和歌圏へ 舘野文昭
 表白論の射程―寺社文化圏と世俗社会との交錯 牧野淳司
 中世の神と死者―忘れられた春日信仰の儀礼 舩田淳一
 神道切紙と寺社圏―國學院大學図書館所蔵『諸大事』を通路として 大東敬明
 鎌倉前中期の寺院における出版―その背景と逓蔵過程の一、二の事実 牧野和夫
 【コラム】中世寺院における寺誌の一側面―東寺と「弘仁官符」 貫井裕恵

寺社圏と技芸
 【概説】寺社圏と技芸 高橋悠介
 今様の中の寺社と都市 菅野扶美
 院政期の斎院御神楽と賀茂斎王 中本真人
 楊貴妃と琵琶─楽琵琶の三曲の一つ「楊真操」と院政期の漢籍受容 小林加代子
 延年の開口の世界観について 伊藤慎吾
 言語遊戯と結び付いた参道の燈籠―いわゆる「地口行灯」 腮尾尚子
 【コラム】俳句の実作における寺社の位置づけ 福井咲久良

編著者プロフィール

大橋直義(おおはし・なおよし)
和歌山大学准教授。専門は中世日本文学・文献学。
主な著書・論文に『転形期の歴史叙述―縁起 巡礼、その空間と物語』(慶應義塾大学出版会、2010年)、「天武皇統と歴史叙述―私撰国史論への一階梯として」(佐伯真一編『中世の軍記物語と歴史叙述』、竹林舎、2011年)、「巡礼記と縁起集│寺院空間の「歴史学」」(徳田和夫編『中世の寺社縁起と参詣 』竹林舎、2013年)などがある。

藤巻和宏(ふじまき・かずひろ)
近畿大学文芸学部准教授。専門は日本古典文学、思想史、学問史。
著書・論文に、『聖地と聖人の東西―起源はいかに語られるか』(編著、勉誠出版、2011年)、「縁起・参詣論の射程」(徳田和夫編『中世の寺社縁起と参詣』竹林舎、2013年)などがある。

高橋悠介(たかはし・ゆうすけ)
神奈川県立金沢文庫学芸員・法政大学能楽研究所兼任所員。専門は日本中世文学・思想史研究。
著書・論文に『禅竹能楽論の世界』(慶應義塾大学出版会、2014年)、「称名寺聖教中の春日関係資料と『春日権現験記絵』」(『説話文学研究』四六、2011年7月)などがある。

シリーズ詳細

アジア遊学

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