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コンジャクモノガタリシュウブツデンノケンキュウ

今昔物語集仏伝の研究

本田義憲 著

定価 16,200円 (本体15,000円) 在庫あり

数量:

パーリ語、サンスクリット、漢訳、和文…

言語を越えて屹立した仏伝の世界性に目を向け、綿密詳細な文献考証と編纂における場と心性との対話により、日本初の組織的な釈迦伝たる『今昔物語集』成立の必然を問う。
著者渾身の改稿にかかる表題論文をはじめ、鋭敏かつしなやかな感性と躍動する文体により彩られた珠玉の論文23本を一堂に収載。
日本文学研究における金字塔、待望の公刊。

「人間を、世界を、そして言語を観る、深い洞察と「開かれた想像力」「チャンネルの共鳴」が横溢する。ここには文学を読み、研究することの愉楽があり、知と学の深みや飛翔が脈打っている。世紀を越えた研究史の中で、文学としての『今昔物語集』をここまで読みつくし、言挙げした研究は他にないといってよい。」
(小峯和明「刊行に寄せて」より)

ISBN 978-4-585-29126-8 Cコード C3095
刊行年月 2016年11月 判型・製本 A5判・上製  912 頁
キーワード 中古, 仏教, 古典, 平安

目次

刊行に寄せて―〈天翔ける文体〉賛 小峯和明(立教大学名誉教授)

Ⅰ 今昔物語集とは何か
 説話とは何か
 今昔物語集の誕生
 「辺境」説話の説

Ⅱ 今昔物語集仏伝の研究
 まえがき
 Ⅰ 下天托胎・降誕・出家・降魔・成道・初転法輪物語
  巻一 釈迦如来人界宿給語第一
  巻一 釈迦如来人界生給語第二
  巻一 悉達太子在城受楽語第三
  巻一 悉達太子出城入山語第四
  巻一 悉達太子於山苦行語第五
  巻一 天魔擬妨菩薩成道語第六
  巻一 菩薩樹下成道語第七
  巻一 釈迦為五人比丘説法語第八
 Ⅱ 仏陀の法の婆羅門の都にひろがる物語
 Ⅲ 釈迦族出家物語
  巻一 仏迎羅睺羅令属家給語第十七
  巻一 仏教化難陀令出家給語第十八
  巻一 仏夷母憍曇弥出家語第十九
  巻一 仏耶輸陀羅令出家給語第二十
  巻一 阿那律跋提出家語第廿一
 Ⅳ 仏陀父母に法を説いて永別する物語
  巻二 仏御父浄飯王死給時語第一
  巻二 仏為摩耶夫人昇忉利天給語第二
 Ⅴ 釈迦族滅亡物語
  巻二 流離王殺釈種語第廿八
 Ⅵ 仏陀般涅槃物語
  巻三 仏入涅槃告衆会給語第廿八
  巻三 仏入涅槃給時受純陀供養給語第廿九
  巻三 仏入涅槃給時遇羅睺羅語第三十
  巻三 仏入涅槃給後入棺語第卅一
  巻三 仏涅槃後迦葉来語第卅二
  巻三 仏入涅槃給後摩耶夫人下給語卅三
  巻三 荼毗仏御身語第卅四
  巻三 八国王分仏舎利語第卅五
 Ⅶ 補説
  一
  二
  三
 Ⅷ 〈附〉

Ⅲ 今昔物語集仏伝の世界
 仏伝(釈尊伝)の展開
 釈尊伝
 和文クマーラヤーナ・クマーラジーヴァ物語の研究
 今昔物語集仏伝における大般涅槃経所引部について
 今昔物語集仏伝資料に関する覚書
 今昔物語集仏伝の翻訳表現(断簡)
 今昔物語集における原資料処置の特殊例 若干〈付 出典存疑〉
 今昔物語集仏伝外伝の出典論的考察
 今昔物語集震旦部仏来史譚資料に関する一二の問題
 太子の身投げし夕暮れに……
 今昔遠近

Ⅳ 敦煌資料と今昔物語集
 敦煌資料と今昔物語集との異同に関する考察Ⅰ
 敦煌資料と今昔物語集との異同に関する考察Ⅱ
 敦煌資料と今昔物語集との異同に関する考察Ⅲ

附 篇
 Sarsapa・芥子・なたねに関する言語史的分析
 深草極楽寺と道元
 日蓮遺文における引用の内相と外相
 漆緑歎
 慶州古都


解説 荒木浩(国際日本文化研究センター教授)

初出一覧

編著者プロフィール

本田義憲(ほんだ・ぎけん)
国文学者。1922年-2012年
京都府生まれ。1943年京都帝国大学文学部国文科卒、甲南高等学校教授、奈良女子大学文学部助教授、68年教授、84年定年退官、名誉教授、京都外国語大学教授、98年退職。
主要業績に『新潮日本古典集成「今昔物語集」』(新潮社)校注、『説話の講座』(勉誠社)編集委員、『日本人の無常観』(NHKブックス)、『万葉の碑』(創元社)などがある。
万葉集ならびに今昔物語集の研究にて多くの業績を残した。
特に後者においては、インド原典及び中国撰述の漢訳仏典に精通した知見を活かし、思想•文化的側面の展開を含めた今昔物語集における釈迦伝の出典研究をなした。