澁澤龍彥論コレクション1
シブサワタツヒコロン リャクデントカイソウ

澁澤龍彥考/略伝と回想

巖谷國士 著
ISBN 978-4-585-29461-0 Cコード 0095
刊行年月 2017年10月 判型・製本 A5判・上製 320 頁
キーワード 評論,美術,思想,近現代

定価:3,520円
(本体 3,200円) ポイント:96pt

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書籍の詳細
澁澤龍彥没後30年・記念出版!
夢の宇宙を新たにひらく
綺想、エロス、博物、オブジェ、旅、ノスタルジア

澁澤龍彥という稀有の著述家・人物の全貌を、巖谷國士という稀有の著述家・人物が、長年の交友と解読を通して、ここに蘇らせる。

『澁澤龍彥考』に、単行本未収録エッセー集「略伝と回想」を増補!


◆本コレクション全5巻について
澁澤龍彥の年少の朋友として、その人物像と全作品に精通している稀代の碩学が、半世紀近くにわたって発表しつづけたエッセーとトークの一大集成、全5巻。澁澤龍彥の作品世界とその細部にとどまらず、通念とは異なる魅惑的な人物像とその生き方をふくめて、さまざまな知見や解釈が散りばめられており、どこからでも読める無尽蔵な情報の宝庫になっている。澁澤龍彥の愛読者・支持者・研究者ばかりでなく、広く文学・美術・思想・文化に関心をもつ人々、また全国の図書館に向けて、この稀有のコレクションを刊行する。
*Ⅰ~Ⅲ巻はエッセイ篇。これまでの巖谷氏の著作をまとめる。Ⅲ巻には澁澤夫人・龍子さんとの対談を掲載。
*Ⅳ、Ⅴ巻はトーク篇。澁澤氏にゆかりの深い人物たちとの対談。


◆2017年10月7日(土)~12月17日(日) 世田谷文学館にて「澁澤龍彥 ドラコニアの地平」開催!
没後30年を機に、展示とともに澁澤文学を検証する。

 

 

目次
澁澤龍彥考

澁澤さん―回想記


「旅」のはじまり
『サド復活』のころ
ある「偏愛的作家」について
既知との遭遇―美術エッセー
ユートピアの変貌


望遠鏡をもった作家―花田清輝と澁澤龍彥
『神聖受胎』再読
ノスタルジア―一九七〇年代
黄金時代 幻をつむぐもの 遠近法について
城と牢獄
晩年の小説をめぐって
『うつろ舟』 『高丘親王航海記』
「庭」から「旅」へ


澁澤龍彥と「反時代」
澁澤龍彥とシュルレアリスム

『澁澤龍彥考』あとがき


略伝と回想 増補エッセー集
澁澤龍彥略伝―「幻想文学館」展のために
はじめに 黄金時代の記憶 サド裁判まで 新しい思想と芸術
血と薔薇のころ 旅・博物誌・回想 東西の作家たち 説話から小説へ
旅のおわり
折々のオマージュ
澁澤龍彥氏のいる文学史 「ねじ式」の思い出 中井英夫さんの「薔薇の会」
澁澤家の飾り棚 三冊の本―『フローラ逍遙』『玩物草紙』『胡桃の中の世界』
アンスリウム 「澁澤さん」
『裸婦の中の裸婦』について

後記

『澁澤龍彥コレクション』全五巻について
初出一覧
澁澤龍彥著作索引
プロフィール

巖谷國士(いわや・くにお)
1943年、東京に生まれる。東大文学部卒・同大学院修了。仏文学者・批評家・作家・旅行家・明治学院大学名誉教授。
20歳で瀧口修造と澁澤龍彥に出会い、以来シュルレアリスムの研究と実践をつづける。15歳年上の澁澤龍彥とは親しく交友し、唯一人の「共著者」となる。澁澤龍彥の『全集』『翻訳全集』の編集や記念展をリードし、多くのエッセーやトークを捧げてきたが、本来の活動領域も広く、文学・美術・映画・漫画の批評から紀行・博物誌・庭園論・メルヘン創作、また展覧会監修・講演・写真個展などに及ぶ。
主著に『シュルレアリスムとは何か』(ちくま学芸文庫)『〈遊ぶ〉シュルレアリスム』(平凡社)『封印された星 瀧口修造と日本のアーティストたち』(同)『森と芸術』(同)『旅と芸術 発見・驚異・夢想』(同)『幻想植物園』(PHP研究所)ほか。ブルトン『シュルレアリスム宣言』『ナジャ』(岩波文庫)、エルンスト『百頭女』(河出文庫)、ドーマル『類推の山』(同)などの名訳でも知られる。

書評・関連書等

白金通信(2018年10月号 No.496)にて書評が掲載されました。(評者:みつじまちこ(翻訳家))

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