目次
一 基礎編 武士道を知るための基礎演習
1 武士の起源を確認する―武士道は我が国民精神の顕現なり
2 武士の呼び方を確認する―武の字は戈を止むると書く
3 武士の定義を確認する―武士は命を惜しまぬに極まりたり
4 武士道の定義を確認する―武士道と云うは、死ぬ事と見付けたり
5 武士の志を理解する―志とは道に志すより外なし
6 武士の威厳を理解する―閑かに強みあるがよきなり
7 武士の意地を理解する―皆男仕事、血ぐさき事なり
8 武士の度胸を理解する―我ばかりよき様にと思うは意地きたなし
二 初級編 美しい士魂を涵養する法
9 武士道美を感得する―志をきれいにするを第一とす
10 謙遜の美を尽す―自賛は以ての外のひが事なり
11 惻隠の情を発揮する―惻隠をおしひろめて万民をすくうべし
12 仁愛の誠を実践する―分別の肝要は仁愛にあり
13 廉潔の心を堅持する―天知る、地知る、我知る
14 男道の意味を知る―男道を失い給わん事、勿体なき義なり
15 公私の別を弁える―少しも私をまじえぬを忠孝とす
16 真実の道を求める―義の必然に死するなり
三 中級編 正しい士魂を涵養する法
17 五常の道を実践する―五常というは、仁義礼智信の五ツなり
18 五倫の道を実践する―五倫を愛するは、万民を愛するなり
19 己れに克つ―身を修するに克己を以て終始せよ
20 独りを慎む―君子は必ずその独りを慎む
21 質素倹約を励行する―侍は家と命と女の三つを忘れよ
22 恥を知る―恥を知らざれば、士というべからず
23 節義を守り抜く―節義を守る志は忘るべからず
24 仁義の大道を行く―仁義にあらざれば、人の道たたず
25 至誠で一貫する―人を推すに公平至誠を以てせよ
四 上級編 烈々たる士魂を涵養する法
26 文武二道を追求する―文武合一なるを、真実の文武という
27 心に剣を持つ―心剣というに工夫あるべし
28 潔さに徹する―潔く身を失いてこそ勇士の本意なり
29 堪忍の凄みを知る―ならぬ堪忍するが堪忍
30 武魂を我が物とする―思うままに軍せずば男子にあらじ
31 大勇を振るう―武士は勇気なくては叶わぬ事なり
32 勝負を常に忘れない―勝負は瞬目の間にあり
33 勝つ秘訣を自得する―勝てば活くる、負くれば死す
34 死生観を確立する―武士は武士にて果てたるがよし
35 天の思想を身につける―青天白日は常に我に在り
編著者プロフィール
北影雄幸(きたかげ・ゆうこう)
1949年東京都生まれ。早稲田大学卒業。若き頃より短歌の道を志し、日本語の美しさを学ぶ。平成年代に入り、[男の生きざま]をテーマに、武士道と軍人精神の究明に傾倒し、関連書籍の出版を重ねる。『甲陽軍鑑』を、武士道をキーワードに読み解いた『実録・風林火山―「甲陽軍鑑」の正しい読み方』(2007年)にて、第25回日本文芸大賞・歴史文芸賞を受賞。
その他の著書に、『三島由紀夫と「葉隠」』(2006年)、『武士道の美学』、『武家女性の美学』(2011年)、『戦国 十冊の名著』、『幕末 十冊の名著』(2012年)、『修身尋常小学校教科書に学ぶ』(2013年)、『武士道基本用語事典』(2013年)、『山頭火秀句鑑賞事典』(2014年)、『山頭火旅情鑑賞事典』(2014年)、『幕末の名著・檄文総解説』(2014年)などがある。