目次
序章
1 偏在する近代漢詩への関心
2 学者・詩人・書家
3 アジアとの邂逅
4 本書の内容と構成
第Ⅰ部 鈴木虎雄と久保天随
第一章 近代日本漢詩人の草山詠―鈴木虎雄と久保天随を中心に
1 はじめに
2 鈴木虎雄と久保天随を比較対照させる意味
3 郷愁―鈴木虎雄の草山詠の特徴
4 閑適の空間―久保天随の草山詠の特徴
5 終わりに
第二章 故郷と帝都―鈴木虎雄『葯房漫艸』をめぐって
1 はじめに
2 粟生津と東京
3 匿名の故郷
4 たったひとつの故郷―粟生津
5 終わりに
第三章 メディア空間における豹軒と葯房―新聞『日本』記者時代の鈴木虎雄
1 はじめに―研究の視点
2 他者のまなざし―桂湖村と正岡子規
3 自己へのまなざし―虎雄の「自己の物語」
4 終わりに―青年期の虎雄が醸成したもの
第四章 漢詩人の異文化体験―鈴木虎雄の台北、北京、上海
1 はじめに
2 渡台、そして台北にて
3 中国の大地を踏んで
4 終わりに
第五章 文化表象としての『游草』―久保天随のアジア旅行とその詩
1 はじめに
2 誰が『游草』を読んだのか。
3 「大名旅行」としての近代観光
4 天随の見たアジア
5 終わりに
第六章 久保天随と魏清徳―近代日・台文人交流点描
1 はじめに
2 文字の交遊―天随・魏清徳の詩社活動
3 麗唱妍酬―漢詩に見る天随と魏清徳の交流
4 まなざしの差異―天随と魏清徳の文化理解
5 終わりに
付論 戦前の台湾における日本人の建碑
補論 鈴木虎雄の碑碣について
第Ⅱ部 唐詩読者としての近代漢詩人
第一章 あこがれの蘇州―「楓橋夜泊」詩の日本への影響
1 はじめに
2 前近代における「楓橋夜泊」詩受容
3 近代漢詩から見た「楓橋夜泊」
4 終わりに
第二章 鈴木虎雄の李商隠観―無題詩の研究と創作を主として
1 研究の視点
2 鈴木虎雄と李商隠の関係
3 鈴木虎雄の「李義山の無題詩」について
4 鈴木虎雄の詠じた無題詩
第三章 久保天随の李商隠観―言説と創作をめぐって
1 はじめに
2 久保天随の李商隠詩理解
3 久保天随の詠じた無題詩
4 終わりに
付論 晩唐詩の創出された読者
第一章 「書」という読みのかたち
第二章 許渾詩の伝播と受容
1 『和漢朗詠集』・『千載佳句』所収許渾詩をめぐって
2 伝小野道風筆許渾詩本文について
初出一覧
あとがき
中文摘要
人名索引