ショウトクタイシデントカッセンタン

聖徳太子伝と合戦譚

松本真輔 著
ISBN 978-4-585-03168-0 Cコード 3095
刊行年月 2007年10月 判型・製本 A5判・上製 304 頁
キーワード 古代,民俗学

定価:11,000円
(本体 10,000円) ポイント:300pt

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書籍の詳細

聖徳太子伝には蝦夷合戦・守屋合戦・新羅侵攻という合戦記事が大きな話題として登場する。
太子信仰は、荒々しい一面も持っていたのである。
古代から中世の太子伝の分析を通して、太子信仰と「武」の側面に迫る。

 

 

目次
序章――本書の視点と研究史の整理
第一部 『聖徳太子伝暦』と殺生
 第一章 『聖徳太子伝暦』の殺生を避ける太子像
 第二章 殺生を避ける聖徳太子像形成の背景
――『聖徳太子伝暦』と無仏法処の言説
第二部 蝦夷合戦と聖徳太子の武威
 第一章 聖徳太子伝における蝦夷合戦譚の展開
 第二章 聖徳太子の兵法伝授譚
――中世聖徳太子伝と油日神社の縁起との交錯
第三部 守屋合戦の行方
 第一章 悪役守屋の形成過程――聖徳太子伝における物部守屋像の変遷
 第二章 中世聖徳太子伝における物部守屋像
――怨霊化する守屋・地蔵の化身としての守屋
 第三章 守屋を斬った刀の行方――法隆寺の聖徳太子伝注釈における伏蔵伝承
 第四章 殺生肯定理論の系譜と聖徳太子伝――一殺多生説の生成と展開
第四部 聖徳太子の新羅侵攻譚
 第一章 『聖徳太子伝暦』の新羅侵攻譚
――四天王寺の護国思想と新羅に関する言説の展開
 第二章 聖徳太子の新羅侵攻譚――輪王寺天海蔵『太子伝』に見る護国的太子像
 第三章 海を渡った来目皇子――中世聖徳太子伝における新羅侵攻譚の展開
むすびのことば――今も変容し続ける太子像――
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