新鋭作家論叢書
オガワヨウコ

小川洋子

見えない世界を見つめて
綾目広治 著
ISBN 978-4-585-05513-6 Cコード 0095
刊行年月 2009年11月 判型・製本 四六判・上製 256 頁
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定価:2,420円
(本体 2,200円) ポイント:66pt

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書籍の詳細

〈物語の力〉を信じつづける作家は閉塞した現代小説を乗り越えられるか―。
『博士の愛した数式』『ホテル・アイリス』『ミーナの行進』などで知られる人気作家の作品世界をわかりやすく解明し、その創作の秘密に迫る。

 

 

目次
はじめに
第一章 モラトリアムと抽象的な空間―『揚羽蝶が壊れる時』『完璧な病室』
第二章 過食症と拒食症―『シュガータイム』『妊娠カレンダー』
第三章 〈異界と記憶〉の物語―『冷めない紅茶』『余白の愛』
第四章 もう一つのレールと記憶の消滅―『アンジェリーナ』『密やかな結晶』
第五章 性愛の世界と異能の人―『やさしい訴え』『凍りついた香り』
第六章 〈善意と記憶〉の物語―『沈黙博物館』『博士の愛した数式』
第七章金光教の〈取次ぎ〉と作家の役割
第八章〈小さな物語〉論
第九章新たな展開の模索―『ミーナの行進』『猫を抱いて象と泳ぐ』
プロフィール

綾目広治(アヤメヒロハル)
1953年広島市生まれ。京都大学経済学部卒業。広島大学大学院文学研究科博士課程中退。
現在、ノートルダム清心女子大学文学部教授。「試想」同人。「千年紀文学の会」会員。文芸評論家。
著書に
『脱=文学研究 ポストモダ ニズム批評に抗して』(日本図書センター)、
『アジアのなかの日本文学』、
『アジア・ナショナリズム・日本文学』、
『過去への責任と文学』(いずれも共著、皓星社)
など

書評・関連書等

*「週刊読書人」(2009年12月4日)に書評が掲載されました。(評者:清水良典)

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