書評情報
読売新聞(2004/8/8)に書評が掲載されました。(評者:三浦篤(東京大学助教授))
**以下、書評より**
美術館?面白いの?堅苦しそうだし、敷居が高そう。ゴッホ展でもやっていればね。もっと楽しいところに行こうよ?
ちょっと待ってくださいお客様。うちの美術館、ひと味違いますよ。いいモノ集めてるだけじゃない、展示の面白さはどこにも負けません(度肝を抜くディスプレイ、作品に近づける露出展示、お出迎えのマスコット人形)。記念写真撮影もでき、グッズも豊富、工夫した図録も楽しめます……
美術品を拝んで勉強する美術館から、普通の人が気軽に入れる娯楽施設としての美術館へ。来てもらってなんぼの商売という腹の括(くく)り方は、手練(てだ)れの学芸員としての筆者の経験に裏打ちされている。美術館に厳しい昨今の状況を生き抜くための、過激で真っ当な処方箋(せん)だ。心して服用したい。
苦労話を越えるヴァイタリティに感動する。舞台裏を明かす膝(ひざ)打ちネタも多く、一読の価値あり。美術館、そこまでやっていいの? いいんです。