
7月2日(土)より、ジュンク堂書店・新宿店様にて、「出版文化の歴史―江戸から現代、そして未来」と題した、出版史・書誌学のフェアが始まりました。
昨年から俄かに注目を集め、話題となっている電子書籍。今年に入っても尚話題に事欠くことはなく、次々と端末が発売となり、コンテンツの販売サイトが立ち上げられるなど、その動きが止む気配はありません。
音楽業界がiPodを始めとした携帯音楽プレーヤーの登場によって、聴き手の生活はおろか、業界の仕組みさえも根底から変化させるきっかけとなったように、電子書籍という「黒船」の登場が、馴染み深い「本」の形を変えることになるのでしょうか?
今回の「出版文化の歴史」フェアでは、出版文化が花開いた近世(江戸時代)から、活版印刷の発達により、現在私たちが手にしている「本」の形態へと変化を遂げていった近代、そして今日に至る現代までの出版という一文化の流れを俯瞰できる書籍が多数展示されています。
フェアでは、弊社より刊行の『書誌学入門』、『図説 書誌学』、『江戸時代初期出版年表』なども並べていただいています。
紙の本が残るのか、それとも電子書籍がさらに隆盛するのか?
まさに転換期を迎えているといっても過言ではない今、出版、ひいては「本」について考えてみるのはいかがでしょうか?
是非一度足をお運びください。