ヒラメキヲノガサナイ ウメサオタダオセカイノアルキカタ

ひらめきをのがさない! 梅棹忠夫、世界のあるきかた

梅棹忠夫 著/小長谷有紀・佐藤吉文 編
ISBN 978-4-585-23007-6 Cコード 0030
刊行年月 2011年5月 判型・製本 A5判・並製 176 頁
キーワード 文化史,民族学

定価:2,420円
(本体 2,200円) ポイント:66pt

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書籍の詳細
梅棹忠夫の残した膨大な写真とことばから、世界を知的にとらえるための技術を学ぶ。

元祖「知的生産の技術」者による、発想法の極意。

「あるきながら、かんがえる」という梅棹忠夫の思想のプロセスを追体験しながら、その極意をつかむ。稀代の探求者・観察者は世界をどのように見ていたのか。どのような調査をしていたのか。その考えかたを視覚的・具体的に明らかにする、実践例題集。世界に対してあくなき好奇心を発揮し、今なおひろく実効性と応用性をもつ梅棹忠夫の頭脳をのぞき見る。

 

 

目次
はじめに 小長谷有紀
第一章 スケッチの時代  台高山脈から大峰山系へ─少年たちの遠征/イヌぞりの性能調査/  ポナペ行きの船パラオ丸/ポナペの友人アンドレアス/大興安嶺探検/  モンゴル図譜/屋久島にて/ダトーガ語彙集
第二章 一九五五年 京都大学 カラコラム・ヒンズークシ学術探検隊  準備風景/個人装備/七月一四日カンダハル/「ジルニー公園」でのテント生活/  ジルニー文書/押し問答/タイワラ城のおまつり/あたらしい運命の展開/  大洪水地帯/イスラーム世界からヒンドゥー世界へ/べナーレス郊外のドゥルガ寺院/  列車をやとう
第三章 一九五七-五八年 大阪市立大学 第一次東南アジア学術調査隊  移動図書室/アンコール・ワットの死と生/カオダイ教/タイの葬列/仏教旗のもとに/  国境/テナガザルの歌合戦/明治の日本男児/ラオス王国の紋章/メコン河岸の  柔道教室/ビルマ独立記念祭/ロンジーの国
第四章 日本探検  クロヨン/福山誠之館/高崎山/名神高速道路/出雲大社/近江菅浦
第五章 一九六三-六四年 京都大学 アフリカ学術調査隊  ヘビにかまれる話/カメを食べた話/ダトーガの家畜群/月面/沙漠でカモシカ狩/  沙漠で故障/石毛料理長/モンキーバイクでおでかけ/古代ローマ都市レプティス・マグナ
第六章 ヨーロッパ  一カ月語学/バスク人のベレー帽/ポー川の紙吹雪/キエフの町/モスクワの看板/  ブルガリアのヴァルナでのエスペラント大会一九七八
第七章 中国とモンゴル  ローマ字論者、毛沢東/トルファンでの接客/西夏王の陵墓/三六年ぶりの再会/  突厥碑文/ウマの乳しぼり/ナーダムのマスゲーム/勲章
第八章 山をみる旅  はじめてのヒマラヤ/レーリッヒ先生の家で/ヒマラヤのジャイアンツ/空から見るヒマラヤ/  パミールの山、ムズターグ・アタ/タイの最高峰ドーイ・インタノン/アフリカの最高峰  キリマンジャロ/アルプスのマッターホルン/アペニン最高峰グラン・サッソ・ディターリア/  アールベルク峠/レーニア山
さいごに 小長谷有紀
プロフィール

梅棹忠夫(うめさお・ただお):京都大学教授、国立民族学博物館の初代館長をへて、1993年から同館顧問。専攻は民族学、比較文明学。世界各地の探検や調査をもとに、幅ひろく文明論を展開する。主著に『文明の生態史観』(中央公論社、1967年)、『情報の文明学』(中央公論社、1988年)など。2010年没。

小長谷有紀(こながや・ゆき):国立民族学博物館教授。専門は文化人類学。
佐藤吉文(さとう・よしふみ):国立民族学博物館外来研究員。専門はアンデス考古学、文化人類学。

書評・関連書等

・「読売新聞」(2011年10月20日(関西版・夕刊))にて、本書が紹介されました。

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