エドニホンバシショウニンノキロク

江戸日本橋商人の記録

〈にんべん〉伊勢屋髙津伊兵衛家の古文書
澤登寛聡・筑後則 編
ISBN 978-4-585-22269-9 Cコード 3021
刊行年月 2020年3月 判型・製本 四六倍判・上製 352 頁
キーワード 文化史,日本史,江戸,近世

定価:12,100円
(本体 11,000円) ポイント:330pt

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書籍の詳細

五街道の起点・日本橋には、江戸時代初期から多くの伊勢商人が進出した。今に続く鰹節販売の老舗〈にんべん〉を興した髙津家もそのうちの一つであった。
亨保改革期から田沼時代・寛政改革・文化期まで活躍し、320年の歴史の基礎を築いた
髙津家三代・四代当主の活動を克明に記した日記・文書、そして、その思想・人生哲学を伝える史料を初めて翻刻、解題・通釈を付して公刊。
資金繰り、相場の変動、雇用問題、家族の死、度重なる災害など、目まぐるしく変わる状況に彼らはいかに対応してきたのか―。
江戸に生きた商人・町人の暮らしを映し出す貴重資料。

 

 

目次
口 絵

はじめに 澤登寛聡

【史料解題】 澤登寛聡・筑後則
 髙津幸通日記
 追遠訓
 吉右衛門殿宛髙津伊兵衛幸通書状
 遺嘱
 福壽録
 無言語
 髙津伊七日記
 髙津家姓系図

【翻刻】
 髙津幸通日記
 追遠訓
 吉右衛門殿宛髙津伊兵衛幸通書状
 遺嘱
 福壽録
 無言語
 髙津伊七日記
 髙津家姓系図(影印)

【解説】 筑後則
 鰹節商伊勢屋伊兵衛三代の記
 髙津伊兵衛の歴代
 髙津幸通日記 日記序 通釈
 福壽録 通釈
 無言語 通釈

あとがき 澤登寛聡
プロフィール

澤登寛聡(さわと・ひろさと)
1952年生まれ。博士(文学)。法政大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。元法政大学文学部教授。専門は歴史学・江戸時代史(日本近世史)研究。
著書に『江戸時代自治文化史論』(法政大学出版局、2010年)、編著書に『農家調宝記』(岩田書院、2001年)、『富士山と日本人の心性』(岩田書院、2007年)、『北東アジアのなかのアイヌ世界』(岩田書院、2008年)などがある。

筑後則(ちくご・のり)
1950年生まれ。法政大学大学院人文科学研科博士課程単位取得退学。現在千葉科学大学非常勤講師。専門は日本近代史・江戸商人研究。
著書に『福徳稲荷縁起考』(福徳神社、2014年)、共著に『東京都の地名』(日本歴史地名大系13、平凡社、2002年)、「西村茂樹における「文明国家への道」」(『西村茂樹研究論文集』日本弘道会、2004年)、『大江戸知らないことばかり』(NHK出版、2018年)などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「月刊江戸楽」(2020年5月号)に書評と紹介記事が紹介されました。
→(評者:竹内誠(江戸東京博物館名誉館長、徳川林政史研究所所長、日本博物館協会顧問))

★関連書籍(巻末広告より)★
●長友千代治 編著『江戸時代生活文化事典 重宝記が伝える江戸の知恵』
●長友千代治 著『江戸庶民の読書と学び』
●大高洋司・大久保純一・小島道裕 編『鍬形蕙斎画 近世職人尽絵詞 江戸の職人と風俗を読み解く』
●小林祥次郎 編『江戸のイラスト辞典 訓蒙図彙』
●渡辺尚志 編『生産・流通・消費の近世史』
●望月良親 著『日本近世社会と町役人』
●鈴木淳世 著『近世豪商・豪農の〈家〉経営と書物受容 北奥地域の事例研究』
●工藤航平 著『近世蔵書文化論 地域〈知〉の形成と社会』
●鈴木俊幸 著『書籍文化史料論』
●渡辺浩一 著『日本近世都市の文書と記憶』
●佐藤孝之・三村昌司 編『近世・近現代 文書の保存・管理の歴史』
●春田直紀 編『中世地下文書の世界 史料論のフロンティア(アジア遊学209)』
●池田寿 著『紙の日本史 古典と絵巻物が伝える文化遺産』
●鈴木健一 編『輪切りの江戸文化史 この一年に何が起こったか?』
●編集部 編『書物学』

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