日本の作家100人
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円地文子 人と文学

野口裕子 著
ISBN 978-4-585-05198-5 Cコード 0091
刊行年月 2010年10月 判型・製本 四六判・上製 280 頁
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定価:2,200円
(本体 2,000円) ポイント:60pt

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書籍の詳細
豊かな古典の素養を背景に、女の生命を描き続けた作家の生涯。

戦中、戦後の不遇期を乗り越え、戦後を代表する女性作家となった円地文子の闘いを描く。『源氏物語』の現代語訳を作家活動の到達点とし、残された作品と資料から彼女の全体像を明らかにする。巻末には略年譜も所収した、円地文子論の決定版。

 

 

目次
第一部 円地文子 その生涯
第一章 誕生、そして戯曲作家へ
    誕生
    父上田萬年
    二人の祖母と血縁の人々
    学校生活―さらば幼き日々
    自由を求めて―高等女学校中退
    市川左団次と小山内薫
    戯曲「晩春騒夜」と「女人芸術」
    恋愛の中で
第二章 混乱の時代を生きて
    結婚という方法
    戯曲から小説へ
    父を送る・友人との交流
    戦争の時代を超えて
    病に立ち向かう
    試練の時
    翔る前に―「光明皇后の絵」と「ひもじい月日」
第三章 開花―作家として
    母の死と小説『女坂』執筆
    溢れでる泉のごとく
    『源氏物語』を訳すということ
    人を送る
    老いてなお
    文化勲章
    眠るがごとく

第二部 作品世界
第一章 女を生きる
    三部作『朱を奪うもの』『傷ある翼』『虹と修羅』
    『女坂』―白川倫の生き方
第二章 古典受容の流れ
    『妖』―九十九髪の女の力
    『二世の縁 拾遺』―上田秋成「二世の縁」現代語訳という創作
    『女面』―〈野々宮記〉の功罪
    『小町変相』―新しい小野小町の創出
    『やさしき夜の物語』の創作手法―『夜半の寝覚』散佚部分からの表現
    『なまみこ物語』の世界―『春琴抄』の方法と架空の古典〈生神子物語〉
    『彩霧』への道程
    古典受容について

    円地文子略年譜
    あとがき

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