カートは空です。
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明治期の近代化の波は、旧来の和歌・俳句・漢詩・演劇・美術など文芸に関する諸ジャンルにも及んだ。 これら諸ジャンルは、小説を中心とする新しいメディアや技法の展開とも関わりつつ、相互に絡み合い、新たな時代における「あるべき姿」をそれぞれに模索していった。 「旧きもの」と「新しきもの」の相克と渾沌から見える〈可能性〉とは何か。 「カオス」そのものに文化の「所在」を見すえる新たな視点を提示する。
井上泰至(いのうえ・やすし) 防衛大学校教授。専門は日本近世文学。 主な著書に『近世刊行軍書論』(笠間書院、2014年)、『近世日本の歴史叙述と対外意識』(編著、勉誠出版、2016年)、『関ケ原はいかに語られたか』(編著、勉誠出版、2017年)、『関ヶ原合戦を読む―慶長軍記 翻刻・解説』(勉誠出版、2018年)などがある。