ニホンブンカノキホンケイマルサンカクシカク

日本文化の基本形○△□

篠田知和基 著
ISBN 978-4-585-05372-9 Cコード 0039
刊行年月 2007年3月 判型・製本 四六判・上製 270 頁
キーワード 文化史,民俗学

定価:3,080円
(本体 2,800円) ポイント:84pt

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書籍の詳細

柳田國男は三角のおむすびに日本人の心臓の形をみた。
三角は死であり、山であり、火である。その山と山のあいだに母胎が潜む。
山の端に月輪がのぼり、その光のなかに阿弥陀が立って、四角い田畑と村里をみおろす。
月と山と里、この丸三角四角のなかに日本文化が集約される。
万物の基本形 ○ △ □
衣食住のなかに、技術史のなかに、信仰と世界観のなかに、埋めこまれた○△□の形と意味を読み解く日本文化論。

 

 

目次
はじめに
世界はひとつ/きものの形/時代の違い/世界観/服飾の形
劇場 天と地をつなぐ三角形/文化の基本形/条里制と四角い街路
イエズス会士のみた日本/土にしがみついた文化/日本には馬車がなかった
日本にはなにがないか/美的配慮の欠如 美には経済的価値がないか/商業文化としての現代日本文化

序章―世界の形
1―1 世界は丸い/1―2 瓢箪/1―3 展開する円
2―1 三角の基本形/2―2 三角の記念物/2―3 三角のシンボリスム
3―1 四角い世界/3―2 四角い文化/3―3 丸か四角か

I 衣食住の形
1.住まう
1―1 住まう 家屋と都市/1―2 風呂桶/1―3 棺おけ

2.食べる
2―1 角皿/2―2 箸/2―3 メニュー
3.着る
3―1 和服/3―2 下駄/3―3 よそおう

Ⅱ 技術の歴史―つくる、動かす、はかる
1.つくる たたく、まわす、むすぶ
1―1 たたく/1―2 まわす/1―3 むすぶ
2.動かす 船、車、搬送
2―1 船/2―2 馬車/2―3 搬送具
3.はかる 時間、重さ、速度
3―1 時間/3―2 計量/3―3 速度

Ⅲ 信仰と世界観―火と水と大地
1.日月 山の端の月、月の蛙、庚申塚
1―1 山の端の月/1―2 月の蛙/1―3 庚申塚
2.山と火 火のまつり、山
2―1 火のまつり/2―2 山/2―3 神体山と修験の山
3.田と里 餅的(まと)、夜刀の神、参詣曼荼羅、春日曼荼羅、星曼荼羅
3―1 餅的(まと)/3―2 夜刀の神/3―3 参詣曼荼羅・星曼荼羅

終章―はじまりとしての「無」
アモルフ(不定形)という思想/瓢箪なまず/秩序の形/「天地人」

おわりに
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