パブリックヒストリーニュウモン オンデマンドバン

パブリック・ヒストリー入門(オンデマンド版)

開かれた歴史学への挑戦
菅豊・北條勝貴 編
ISBN 978-4-585-82254-7 Cコード 1021
刊行年月 2021年5月 判型・製本 A5判・並製 512 頁
キーワード 世界史,日本史

定価:5,280円
(本体 4,800円) ポイント:144pt

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書籍の詳細
「歴史」は、誰のものか―

人びとが語り、紡いできた歴史、そして、人びとが歴史とともに、歴史を糧に生きていくという行為に目を向け、学問と社会の対話を目指す「パブリック・ヒストリー」は、いま世界的な広がりを見せている学問分野である。
歴史学や社会学、文化人類学のみならず、文化財レスキューや映画製作等、さまざまな歴史実践の現場より、歴史を考え、歴史を生きる営みを紹介。
人間と歴史との関わりを考え、日常に活かしていくための知識と方法を伝える貴重な一冊。パブリック・ヒストリーを考えるための日本初の概説書!

*『パブリック・ヒストリー入門』(ISBN:978-4-585-22254-5)(2019年10月刊行)のオンデマンド版となります。

 

 

目次
口絵

序文
パブリック・ヒストリー―現代社会において歴史学が向かうひとつの方向性 菅豊

Ⅰ 理論 Theories
パブリック・ヒストリーとはなにか? 菅豊
〈ありのままの事実〉を支えるもの―近代日本における歴史実践の多様性 北條勝貴
プラクティカル・パストと日本史―中世歴史実践史ノート 中澤克昭


Ⅱ 実践 Practices
《歴史家とは誰か? Who is the Historian?》
歴史と芸―神楽の過去を発掘する/演じるという歴史実践 俵木悟
いまに生きる、いまに生かす歴史的空間における歴史実践―「Oターン郷土誌家」を目指して 西村明
滋賀県下の字誌にみる歴史実践 市川秀之
コラム:「武田家属将美名録」はなぜ配られたのか―ある末裔の歴史実践 及川祥平
《協働 Collaboration》
「八重子の日記」をめぐる歴史実践 宮内泰介
更地と工事現場からの文化創造と歴史実践―津波被災地における復興キュレーション 加藤幸治
朝鮮・日本の歴史認識と市民的協働―「韓国併合」一〇〇年をめぐる日韓の運動から 加藤圭木
コラム:「歴史」を回す―オビシャ行事とオニッキをめぐる歴史実践 金子祥之

《オーラル・ヒストリーとライティング・ヒストリー Oral History and Writing History》
戦争記憶をめぐる再帰的な歴史実践―オーラル・ヒストリーによる他者理解と自己理解 石井弓
オーラル・ヒストリーの敗北宣言―想像の死者へ向けた手紙 金菱清
コラム:「歴史」する聖地創出 川田牧人

《ミュージアムとアーカイブズ Museums and Archives》
歴史資料の保全と地域貢献・歴史実践 西村慎太郎
東京大空襲・戦災資料センターを拠点とした「東方社コレクション」をめぐる活動―共同研究の進展と成果の公開 小山亮
 コラム:民俗文化財に対する内部者の目線と外部者の目線 村上忠喜

《デジタル・パブリック・ヒストリー Digital Public History》
歴史のデータは誰のものか―Digital Historyがもたらす未来とは 後藤真
「記憶の解凍」―資料の〝フロー〟化とコミュニケーションの創発による記憶の継承 渡邉英徳
コラム:歴史を刻む音楽―ある祭り囃子の「成長」 塚原伸治

《アートと歴史映写 Art and Historiophoty》
歴史・アーカイヴズ・アートの連環―青森EARTH〈2012 超群島〉/〈2013 すばらしい新世界―再魔術化するユートピア〉 飯田高誉
映像という歴史叙述 青原さとし
コラム:映像で文化を切り取る歴史実践の可能性―姫田忠義の映像製作 今井友樹
パブリック・ヒストリアンへの道程―あとがきにかえて 北條勝貴
執筆者一覧
プロフィール

菅豊(すが・ゆたか)
1963年生まれ。東京大学大学院情報学環・学際情報学府、東洋文化研究所教授。専門は民俗学。
著書に『川は誰のものか―人と環境の民俗学』(吉川弘文館、2006年)、『人と動物の日本史3―動物と現代社会』(編著、吉川弘文館、2009年)、『「新しい野の学問」の時代へ―知識生産と社会実践をつなぐために』(岩波書店、2013年)などがある。

北條勝貴(ほうじょう・かつたか)
1970年生まれ。上智大学文学部教授。専門は東アジア環境文化史。
著書に『環境と心性の文化史』上・下(共編著、勉誠出版、2003年)、『寺院縁起の古層―注釈と研究』(共編著、法蔵館、2015年)、『歴史を学ぶ人々のために―現在をどう生きるか』(共著、岩波書店、2017年)などがある。

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