ダカラプロレタリアブンガク

だからプロレタリア文学

名文・名場面で「いま」を照らしだす17の傑作
楜沢健 著
ISBN 978-4-585-29005-6 Cコード 0095
刊行年月 2010年5月 判型・製本 四六判・並製 224 頁
キーワード

定価:1,980円
(本体 1,800円) ポイント:54pt

 品切 
【書評掲載】

・「読売新聞」(2010.5.30)〈記者が選ぶ〉欄で紹介されました
・「週間読書人」(2010.6.18号)〈新刊〉欄で紹介されました
・「しんぶん赤旗」(2010.6.20号)〈書評〉欄で紹介されました(評者:岩淵剛)
・「東京新聞・中日新聞」(2010.7.4)〈この本この人〉欄に著者インタビューが掲載されました
・「産経新聞」(2010.7.18)〈書評〉欄で紹介されました(評者:浅羽通明)
・「図書新聞」(2010.7.31号)〈文学〉欄で紹介されました(評者:内藤由直)

書籍の詳細
貧困、格差社会、ニート、ワーキングプア……

新しい共感をあつめているプロレタリア文学の名作を厳選。「今」の労働状況を映しだす17の普遍的名作、その名文・名ゼリフに詳しい解説、著者紹介をくわえた、究極のプロレタリア文学ガイド!!

 

 

目次
はじめに

「貧困」との遭遇―宮本百合子『貧しき人々の群』
歩く社会主義―宮地嘉六『放浪者富蔵』
曲芸のような、われわれの生―小川未明『空中の芸当』
偶然の出会いに未来を賭ける―葉山嘉樹『淫売婦』
万人によって作られる詩―葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』
下級船員の、国際性に根ざした自負と誇り―葉山嘉樹『海に生くる人々』
祖母の遺産は「百円」だった―若杉鳥子『棄てる金』
貧しい農民同士が殺しあう戦争の理不尽と狂気―黒島伝治『橇』
そこに交番が立っていた―中野重治『交番前』
対等に誰かと話してみたい―佐多稲子『女店員とストライキ』
「日付」のある感情―林芙美子『放浪記』
真暗なカムサツカの海が、読者の前にたちはだかる―小林多喜二『蟹工船』
「注意散逸」な読者のために―徳永直『太陽のない街』
新聞連載小説の力―葉山嘉樹『移動する村落』
集団で読み、集団で考え、集団で書く「壁小説」―小林多喜二『テガミ』
無邪気な権力の恐ろしさ―伊藤永之介『濁り酒』
タマ除けを産めよ殖やせよ勲章をやろう―鶴彬・プロレタリア川柳

あとがき
プロレタリア文学を考えるための参考年表

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