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ヘンタクブンカトヘンタクブンガク

貶謫文化と貶謫文学

中唐元和期の五大詩人の貶謫とその創作を中心に

尚永亮 著/愛甲弘志・中木愛・谷口高志 訳

定価 14,580円 (本体13,500円) 在庫あり

数量:

韓愈・柳宗元・劉禹錫・白居易・元稹、遠流の憂き目の中で、中国史上に燦然と輝く詩を創った士人たち…

貶謫…降格され遠地に流されること。
その苦難の中で、我が身の不遇をかこちながらも詩を詠み続けた唐代元和期の五大詩人。
この時代に傑出した詩が百花繚乱の様相を呈した背景に、貶謫という苦難とそれを乗り越えようとする生命力のせめぎ合いがあったのではないか―。
彼らの詩を丹念に読み解きその事跡を追いながら、悲劇が詩を「豊か」にする過程を明らかにする。

ISBN 978-4-585-29100-8 Cコード C3098
刊行年月 2017年7月 判型・製本 A5判・上製  648 頁
キーワード 中国, 古典, 漢文, 詩歌

目次

日本語訳『貶謫文化と貶謫文学』出版に寄せて
訳者序
凡 例

導 論 執着から超越へ―貶謫文化と貶謫文学の概要

第一章 元和の文化精神と五大詩人の政治的悲劇
 第一節 貞元・元和期の時代的特徴と気風の転換
 第二節 理性的批判精神に溢れた文化の再建
 第三節 国のために身命を捧げる参政意識とその実践
 第四節 文化精神と専制政治による詩人の貶謫

第二章 五大詩人の生命の零落と苦悶
 第一節 荒廃へと至る人生の転落
 第二節 逆境における生命の苦難
 第三節 見棄てられ囚われの身となった苦悶
 第四節 永遠に消えない苦しみの痕跡

第三章 五大詩人の執着意識と超越意識
 第一節 韓愈と元稹の意識の傾向と品格
 第二節 柳宗元と劉禹錫の執着意識の三つの大きな特徴
 第三節 柳宗元と劉禹錫の執着意識に内在する矛盾とそれを氷解させた要因
 第四節 白居易の超越へと向かう心理的メカニズムとそのプロセス

第四章 屈原から賈誼に至る貶謫文化発展の軌跡
 第一節 貶謫文化の誕生
 第二節 屈原の悲劇と忠奸闘争のモデルの確立
 第三節 賈誼の貶謫と不遇感
 第四節 元和詩人による屈原モデルの継承と革新

第五章 元和の貶謫文学における悲劇的精神と芸術的特徴
 第一節 血涙が集積した悲しみの大河
 第二節 強烈な孤憤に根ざした激越たる悲壮
 第三節 山水に寓された憂いや怨みと偏執的風格
 
執筆者一覧
引用詩文索引

編著者プロフィール

尚永亮(しょう・えいりょう)
1956年生まれ。武漢大学文学院教授。漢唐文学・中国文学批評史。
主な著作に『唐五代逐臣與貶謫文學硏究』(武漢大学出版社、2007年)。『中國古典文學的接受理論與實踐』(台湾新文豊出版公司、2016年)などがある。

愛甲弘志(あいこう・ひろし)
1955年生まれ。京都女子大学文学部教授。専門は中晩唐文学・日本漢詩。
主な著作に「中国文学に於ける蛙の意象について」(岡山大学中国文史研究会『中国文史論叢』第9号、2013年)、「杜牧の『李戡墓誌銘』について(上)(下)」(京都女子大学人文学会『人文論叢』第63号(2015年10月)・64号(2016年10月))などがある。

中木愛(なかき・あい)
1978年生まれ。龍谷大学准教授。専門は白居易など中唐詩歌。
主な著作に『白居易の幸福世界』(勉誠出版、2015年)、「賈島は〈苦吟詩人〉だったか」(『中唐文学会報』第20号、2013年)などがある。

谷口高志(たにぐち・たかし)
1977年生まれ。 佐賀大学准教授。専門は唐宋の詩文。
主な著作に「元稹の詩歌における淫祠―民間祭祀への眼差し」(『佐賀大国語教育』第1号、2017年)、「愛好という病―唐代における偏愛・偏好への志向」(『東方學』第126号、2013年)などがある。