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ズゾウガクニュウモン

図像学入門

疑問符で読む日本美術

山本陽子 著

定価 1,944円 (本体1,800円) 在庫あり

数量:

観音にはひげがある?
なぜ絵巻は右から左へみるの?
写生画が写実ではない?
絵画や仏像などのさまざまな疑問・謎を図像解釈学(イコノロジー)から探り、日本美術の新しい楽しみ方を提案する。

ISBN 978-4-585-27026-3 Cコード C0071
刊行年月 2015年11月 判型・製本 四六判・並製  240 頁
キーワード 仏教, 美術

目次

まえがき 日本美術の新たな楽しみ方──美しいと思えなくても感動できなくても──

第1章 釈迦の生涯──仏像の基本
どこまでホント? 誕生──花祭りの始まり 
こんなみじめでいいの? 出山釈迦像──てっぺんハゲの釈迦 
こいつら何してるの? 降魔成道──さまざまな魔物たち 
ルール違反じゃない? 釈迦如来──美しすぎる釈迦像 
死んだ釈迦の何が面白い? 涅槃図──悲しい絵の楽しみ方 

第2章 仏像の種類──4つのタイプ
観音は女じゃないの? 菩薩──観音のヒゲ 
えらいのは釈迦だけじゃないの? 如来──釈迦のほかにもいろいろ 
女だって戦士だっているじゃないか! 天部──「その他おおぜい」 
どうしてホトケが悪ガキに? 明王──戦闘モードに変身! 

第3章 曼荼羅──密教世界の地図
なぜ密教の世界地図が二つあるの? 両界曼荼羅──日本の密教で基本とされる曼荼羅 
これでも曼荼羅か? 別尊曼荼羅──雨乞い修法専用の曼荼羅 

第4章 六道輪廻と浄土――人は死んだらどこへゆく?
浄土を実感するためには? 当麻曼荼羅──仮想現実の浄土 
なぜ阿弥陀はキンキラキンか? 阿弥陀来迎図──実用品の絵 
どうしてこんなにおぞましい? 六道絵──見たくないものを描く 
それにしても悪趣味じゃない? 地獄絵──地獄巡りを楽しむまでに 

第5章 神々のすがた
姿のない神をどう表すか? 神像──神を人の姿で表すいいわけ 
どうして風景を拝むのか? 宮曼荼羅──行ったつもりで拝むために 

第6章 人のかたち――肖像と似会(にせえ)
聖徳太子はスーパーマン? 聖徳太子──日本の釈迦 
怖いならどうして祀る? 天神像──本当は怖い天神さま 
似顔絵描いてどこが悪い? 似絵──ひとりの天才が美術史を変える 
不細工な顔のどこがイイ? 祖師像──礼拝対象としての肖像 
この乞食は誰? 道釈人物画──話を知らなきゃ判らない  

第7章 絵巻物――物語を絵にする
女絵とは何か? 絵巻のジャンル──絵巻とマンガ 
なぜあんな顔? 引目鉤鼻──女絵のお約束 
なぜ右から左へか? 連続式絵巻──スクロールする絵巻 
どうすれば時間を描けるか? 異時同図法──絵巻の時間を操作する 
絵巻はマンガか? 動きの線と声の線──線のチカラ 
絵巻のセリフはどうするか? 絵の中の言葉──画中詞と吹き出し 
鳥獣戯画は何のため? 鳥獣戯画── 戯(ざ)れ絵・嗚呼(おこ)絵 
どうして付喪神が絵巻に? 百鬼夜行絵巻──妖怪の作り方 
江戸時代の絵巻はなぜつまらない? 江戸時代の絵巻──嫁入本の制約 

第8章 山水画と花鳥画――神仏でも人でもないもの
なんで色を塗らない? 水墨山水画──元祖3D風景画 
春夏秋冬が一度にある! 四季絵──ありえない理想世界 
戦国大名になぜ必要? 洛中洛外図──夢の都 
なぜド派手? 金碧障壁画──ハッタリの美術 
こんなものどこがすごい? 引用と構図──脇役を主役に 
主人公はどこ? 絵画と工芸──留守模様 
下手な絵がなんでイイ? 文人画──中国かぶれのヘタウマ

第9章 浮世絵 
美人画はどのようにお求めやすくなったか? 浮世絵の始まり──彦根屏風から浮世絵まで
誰のおかげでカラー化した? 東錦絵──絵暦オタクのチカラ 
美女のタイプは不変か? 美人画──浮世絵とコマーシャリズム 
役者絵はどこまで似ている? 役者絵──写楽ばかりでなく 
ゴッホはこの絵のどこが好き? 風景版画──遠近法とジャポニズム 
武者絵はなぜあんな顔? 武者絵──ヘラクレスの長い旅 

第10章 西洋絵画と日本
写生画のどこが写実でないか? 写生画──日本画の背景 
なぜ鮭か? 材質感──日本の絵になかったもの 
裸体を描いてどこが悪い? 裸体画──朝妝騒動 
意味がわからなきゃだめ? 趣向──現代美術を身近にする呪文 

あとがき 奥の手──私の好きな一点── 
転載図版一覧 

ついでのはなし
その1 本生図
その2 仏像の種類と形の例外
その3 曼荼羅の仏たちの表現
その4 別尊曼荼羅と修法
その5 白描図像とは
その6 二河白道図
その7 みんなの社寺参詣曼荼羅
その8 頂相
その9 不細工な女性は
その10 こんなところに大仏様!
その11 ゆっくり絵巻を見たかったら
その12 絵とかたち
その13 春画について
その14 縁の下の力持ち
その15 サインはいつから

編著者プロフィール

山本陽子(やまもと・ようこ)
1955年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科(美術史)博士課程後期単位 取得。博士(文学)。
東邦音楽大学・明星大学・跡見学園女子大学・早稲田大学・東京純心女子大 学・多摩美術大学・一橋大学大学院・お茶の水女子大学非常勤講師を経て明星大 学人文学部教授。 専門は日本中世絵画史。
著書に『絵巻における神と天皇の表現―見えぬように描く』(中央公論美術出版、2006年)、『絵巻の図像学――「絵そらごと」の表現と発想』(勉誠出版、 2012年)、「聖なるものの誕生――見えない神々はどのように表され、隠されたか」(岩波講座「日本の思想」第8巻『聖なるものへ――躍動するカミとホトケ』 岩波書店、2014年、共著)など。

書評情報

・「月刊美術」2016年1月号(実業之日本社、2015年12月)の「アートブックス」にて、本書が紹介されました。
・「美術の窓」№388(生活の友社、2016年1月)の「Books新刊案内」にて、本書が紹介されました。
・「アートコレクターズ」№82(生活の友社、2016年1月)の「BOOK GUIDE」にて、本書が紹介されました。
・「産経新聞」(2016年1月17日)にて、本書の書評が、著者インタビューとともに大きく掲載されました。
・「月刊清流」(2017年10月号)にて、本書の紹介文が、著者インタビューとともに掲載されました。

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