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サトヤマトイウモノガタリ

里山という物語

環境人文学の対話

結城正美・黒田智 編

定価 3,024円 (本体2,800円) 在庫あり

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「SATOYAMA」とは何か

人びとの暮らしと多様な生き物を育む自然が調和した美しい環境、里山…。
日本の原風景を残すエコロジカルな体系を体現するものとして、近年もその意義は盛んに喧伝され、世界的な関心も集めつつある。
しかし、このような理解は里山のすべてを捉えているのだろうか。
里山なるものが形成されるトポスがはらむ問題、歴史的に形成・構築された言説のあり方を、さまざまな視点から解きほぐしていくことにより、里山という参照軸から自然・環境をめぐる人間の価値観の交渉を明らかにする。

ISBN 978-4-585-22180-7 Cコード C3021
刊行年月 2017年6月 判型・製本 四六判・並製  344 頁
キーワード 日本史, 民俗学, 現代社会, 環境, 社会学

目次

序言 結城正美

第一部 イメージと場所
里山言説の地勢学―ランドスケープ、場所、ゾーン 結城正美
なぜ里山なのか―近代の自然言説から 生田省悟
原発のある風景―水上勉『故郷』における里山の変容 小谷一明
日本の景観を飲み込む〈里山〉 カティ・リンドストロム
[コラム]芸術祭と里山・里海―環境美学の視点から 青田麻未

[鼎 談]失楽園幻想、サイボーグ、新しいリアリティ 北條勝貴・結城正美・黒田智


第二部 せめぎ合う自然と文化
里山―その実態の歴史的変遷と現代的表象 湯本貴和
中世日本の「里」と「山」―加賀軽海郷の開発と洪水 黒田智
[コラム]絵図に描かれた里山 高木徳郎
[コラム]東京近郊の里山が辿った歴史―横浜市港北区日吉周辺を中心に 髙橋傑
[コラム]「里山の危機」と「竹林拡大」―保護/排除される景観 吉田国光
[コラム]養生論からみた里山 趙菁

[鼎 談]里と山の相克 北條勝貴・結城正美・黒田智

あとがき 黒田智

執筆者一覧

編著者プロフィール

結城正美(ゆうき・まさみ)
1969年生まれ。金沢大学人間社会研究域教授、ASLE-Japan/文学・環境学会代表。専門はエコクリティシズム、アメリカ文学。
著書に『水の音の記憶―エコクリティシズムの試み』(水声社、2010年)、『他火のほうへ―食と文学のインターフェイス』(水声社、2012年)、The Routledge Companion to the Environmental Humanities, Routledge, 2017(共著)などがある。

黒田智(くろだ・さとし)
1970年生まれ。金沢大学人間社会研究域学校教育系教授。専門は中近世日本文化史。
著書に『なぜ対馬は円く描かれたのか―国境と聖域の日本史』(朝日新聞出版、2009年)、『藤原鎌足、時空をかける―変身と再生の日本史』(吉川弘文館、2011年)、『天皇の美術史』3 乱世の王権と美術戦略(吉川弘文館、2017年、共著)などがある。

書評情報

・「朝日新聞」(2017年9月3日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:佐伯一麦(作家))
・「地域人」vol.25にて、本書の紹介文が掲載されました。

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