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トウヨウヲオドルチェスンヒ

「東洋」を踊る崔承喜

李賢晙 著

定価 9,180円 (本体8,500円) 在庫あり

数量:

世界を魅了した「半島の舞姫」

朝鮮出身の舞踊家崔承喜は、いかなるイメージ戦略を行い、一九三〇年代の日本で舞踊芸術家としての地位を確立したのか。日本と朝鮮、さらに世界の人々はどのような存在として受け止めたのか。
新発見資料多数を含む、絵画、写真、文学、広告など多様なメディアに描き出された表象や言説を丹念に分析。「半島の舞姫」から「世界の舞姫」への軌跡を追う。
植民地体制下の日韓文化交流の実態をも明らかにした画期的成果。

ISBN 978-4-585-27051-5 Cコード C3070
刊行年月 2019年2月 判型・製本 A5判・上製  472 頁
キーワード 文化史, 美術, 近現代

目次

カラー口絵
凡 例

序章
第一節 崔承喜とは誰か
第二節 日韓における崔承喜研究の現状
第三節 問題提起と研究の内容

第一章 『SAI SHOKI PAMPHLET』が語る〈崔承喜〉―モダン・ダンサー崔承喜の戦略的イメージ発信をめぐって
はじめに
第一節 『SAI SHOKI PAMPHLET』とは何か
第二節 SAI SHOKIが踊る朝鮮舞踊をめぐって―所収記事を中心に
第三節 舞踊写真がイメージする崔承喜の戦略―舞踊写真を中心に
第四節 昭和モダンを写す―広告を中心に
おわりに

第二章 映画『半島の舞姫』をめぐる崔承喜のイメージ表象―作られたテキスト「サイショウキ物語」
はじめに
第一節 崔承喜をめぐる新たなテキスト生成について
第二節 イメージの交差―映画、原作小説を中心に
第三節 大衆文化の中の「SAI SHOKI」―消費される植民地文化
おわりに

第三章 発信する朝鮮の舞姫の舞踊写真、越境する日本帝国文化―「崔承喜舞踊写真」論
はじめに
第一節 崔承喜舞踊写真の概観
第二節 一九三〇年代の日本の写真界と舞踊撮影会をめぐって
第三節 昭和モダニズムを写す
第四節 帝国を宣伝する植民地文化│戦前の雑誌掲載を中心に
第五節 オリエントのイメージ作り―欧米で撮影された舞踊写真を手がかりに
おわりに

第四章 戦前の日本画壇と崔承喜舞踊画
はじめに
第一節 一九四〇年代の日本画壇と朝鮮の舞姫―議論の前提
第二節 崔承喜の自己表象―〈東洋〉モチーフをめぐって
第三節 チマチョゴリへのまなざし―〈朝鮮〉モチーフをめぐって
おわりに

補章 戦前から戦後における川端康成の〈崔承喜〉論―『舞姫』の中の〈崔承喜〉を中心に
はじめに
第一節 川端文学における〈舞姫〉―議論の背景、問題提起
第二節 川端康成、崔承喜に会う―一九三四年における川端の〈崔承喜論〉
第三節 並置される二つの戦争
第四節 舞姫たちの戦争―〈精神性〉についての考察
第五節 一九五〇年の川端康成の〈崔承喜論〉
おわりに

終章
第一節 現実世界の抒情を踊る―日韓のプロレタリア文学者たちと崔承喜の創作舞踊
第二節 描かれる舞姫、描かせる舞姫

参考文献目録
資料(別表1〜6、崔承喜年譜)
索引

編著者プロフィール

李賢晙(イ・ヒョンジュン)
1976年韓国生まれ。宇都宮大学国際学部国際文化学科、東京大学大学院比較文学比較文化博士課程を経て2015年博士(学術)取得。現在、小樽商科大学准教授。専門は日韓比較文学比較文化。主に崔承喜、近代日韓文学、樋口一葉を研究対象とする。
主要著作に「解説」『会館芸術 第7巻 1935年(昭和10年)7月~12月』(ゆまに書房、2017年)、「解説」『会館芸術 第9 巻 1936年(昭和11年)7月~12月』(ゆまに書房、2017 年)、「第六章 発信する朝鮮の舞姫の舞踊写真、 越境する日本帝国文化―戦前の対外宣伝誌『NIPPON』掲載の崔承喜写真を中心に」梁蘊嫻編『東アジアにおけるトランスナショナルな文化の伝播・交流―メディアを中心に』(台湾大学出版中心、2016 年)など。

★広告情報
「朝日新聞」(2019年4月13日)に5段12割広告を掲載しました。