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シンチョウキュウテイエンゲキブンカノケンキュウ
磯部彰 編
定価 19,440円 (本体18,000円) 在庫あり
清朝の文化政策から東アジア史を読み解く
17世紀中葉、満洲族により建国され、ユーラシア東方において覇権を握った大清グルン。その国家政策のなかで、先行する漢族や諸民族の伝統文化は清朝の異民族統治の装置として再処理が施され、演劇もまた、儀礼的な要素が加えられ国内・国外へと発信されるものとなっていった。演劇テキストの詳細な比較検討、同時代そして後世へ与えた歴史的・文化的影響を多角的に検討し、清朝宮廷演劇の歴史上における位置を明示する。
序文 磯部彰 Ⅰ 大戯の研究 『楚漢春秋』について 大塚秀高『鼎峙春秋』について―清朝宮廷における三国志劇 小松謙『鼎峙春秋』古本戯曲叢刊九集本と北平図書館本の関係について 小松謙大阪府立中之島図書館本『昇平宝筏』とその特色 磯部彰北京故宮博物院本『昇平宝筏』の研究 磯部彰旧北平図書館本『昇平宝筏』の研究 磯部彰清廷の『西遊記』単折戯と『昇平宝筏』との関係 磯部彰『勧善金科』について―清朝宮廷の目連戯 小松謙『鉄旗陣』と『昭代簫韶』 大塚秀高『如意宝冊』について 小松謙 Ⅱ 観賞戯・節戯の研究「節戯―月令承応戯―」について 磯部祐子東北大学所蔵乾隆内府劇「如是観」等四種と乾隆帝の戯曲観 磯部祐子 Ⅲ 宮廷本及び資料研究 明清内府本看過録 髙橋智『中国地方戯曲集成』の編集出版について 陳仲奇 Ⅳ 清帝国と東アジア文化北京への途―外藩モンゴル王侯による「年班」と清朝宮廷文化の受容― 中見立夫朝鮮燕行使が見た清朝の演劇―東アジアの視点から 金文京大清グルンの支配秩序と宮廷演劇―マンジュ王朝の祝祭と王権― 杉山清彦 Ⅴ 資料紹介 『南巡盛典図』と新出『迎鑾図』について 磯部彰あとがき 執筆者一覧
磯部彰(いそべ・あきら)1950年生まれ。東北大学教授。専門は中国文学、東アジア文化史。著書に『『西遊記』資料の研究』(東北大学出版会、2007)、『旅行く孫悟空 東アジアの西遊記』(塙書房、2011)、『東アジア典籍文化研究』(塙書房、2013)がある。
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