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ブッキョウブンメイノテンカイトヒョウゲン

仏教文明の転回と表現

文字・言語・造形と思想

新川登亀男 編

定価 10,584円 (本体9,800円) 在庫あり

数量:

異文明との出会いが世界を構築する

前近代の日本、そしてアジアにもたらされた最大のグローバリゼーション。
それを惹起したのは「仏教」であった。
仏教という異文明との遭遇は、文字・言語、造形・技術、思想・宗教、世俗秩序等、あらゆる文明の展開と関わり、また、社会に共生と差異の可能性を胚胎させた。人類の歴史が経験してきた「仏教」という参照軸から、世界の形成と構築のメカニズムを考えるための百科全書的論集。

仏教という異文明は、造形や言語・文字表現、思想にいかなる変容・転回をうながしたのか。
仏教はどのように咀嚼され、造形や言語・文字表現、思想のなかに再生されていったのか。

ISBN 978-4-585-21025-2 Cコード C3015
刊行年月 2015年3月 判型・製本 A5判・上製  672 頁
キーワード アジア, 仏教, 宗教

目次

序言 新川登亀男

第一部 文字・言語の翻訳と展開
パーリ仏典圏の形成―スリランカから東南アジアへ 馬場紀寿
漢語仏典と中央アジアの諸言語・文字―中世イラン語、特にソグド語仏典の場合 吉田豊
大仏経漢訳、仏教中国語と中国語の史的変遷、発展 朱慶之(馬之濤・訳)
仏典漢訳の分業体制―天息災「訳経儀式」の再検討  船山徹
ラテン語教典の読法と仏典の訓読 ジョン・ホイットマン

第二部 文字・言語の書写と再生
正倉院文書と古写経―隅寺心経の基礎的観察 宮﨑健司
古代日本の仏教説話と内典・外典―『日本霊異記』を中心に 河野貴美子
長屋王発願経(滋賀県常明寺蔵和銅経)伝来考 岩本健寿

第三部 教理の解釈と転回
台密に見る密教の東漸―円仁撰『金剛頂経疏』の教学的特色を中心に 大久保良峻
龍女の復権―五障・転女成仏説への批判としての『法華経』龍女譚の再検討 阿部龍一
仏教の東流と竜巻・湧き水・逆流―戒律とその伝受 ポール・グローナー(大鹿眞央・訳)

第四部 仏教の造形化と浸透
敦煌壁画に見る八大菩薩像  劉永増(阮麗・訳)
弥勒仏像の諸相と「仏教」の流伝―四川地域の造像を例に 肥田路美
長安における北周時代の仏教造像―紀年銘像を中心に 于春(肥田路美・訳)
飛鳥白鳳彫刻と造仏工の系統 大橋一章
考古学からみた仏教の多元的伝播 亀田修一
南山城の古代寺院 中島正
下総龍角寺の測量・GRP(Ⅱ期一・二次)調査とその意義 城倉正祥

附録―天平改元以前の仏典・仏菩薩等一覧
第一 六国史・縁起資財帳・金石文・正倉院文書編
第二 木簡編
第三 写経編
 
あとがき 新川登亀男

編著者プロフィール

新川登亀男(しんかわ・ときお)
1947年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専門は、日本古代史。
著書に『日本古代の対外交渉と仏教』(吉川弘文館)、『日本古代の儀礼と表現』(吉川弘文館)、『聖徳太子の歴史学』(講談社)など多数。