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リュウキュウノレキシジョジュツ

琉球文学の歴史叙述

島村幸一 著

定価 10,584円 (本体9,800円) 在庫あり

数量:

「歴史」はどのように語られてきたのか、「歴史」をどう認識してきたのか

『中山世鑑』『中山世譜』『球陽』などの王府による正史、王府の指示により提出された「地方旧記」や家譜、由来記、そして漂流者や外部者による記録や物語など、<琉球>の歴史は、さまざまな形式・表記・文体で語られてきた。

編纂者や受容者をはじめとする人びとの意識、そしてウチとソトの視点が交叉し、物語としての「歴史」が創られていく様相を詳細に読み解き、複合的な視点から<琉球>の総体を把捉するための基盤を提供する。

ISBN 978-4-585-29098-8 Cコード C3095
刊行年月 2015年7月 判型・製本 A5判・上製  448 頁
キーワード 中世, 古典, 近世

目次

まえがき

第一部 「史歌」が謡う「歴史」
第一章 『宮古島旧記』(雍正五年本)に記されたアヤグ―「地方旧記」の歌謡世界―
 はじめに
 『宮古島旧記』雍正五年(一七二七)本に記された歌謡
 「忠導氏」家譜が記す八重山侵攻
 まとめ
第二章 宮古島狩俣の史歌、ニーラーグ―男性歌唱者「アーグシュー」が謡う視点から―
 はじめに―男性歌詞者を主体とするウタ―
 宮古島狩俣のニーラーグ
 まとめ


第二部 正史・家譜、氏族の由来が記す「歴史」
第一章 琉球の「歴史」叙述―夏氏(内嶺家)・毛氏(豊見城家)の家譜記事と正史叙述を中心に―
 はじめに
 『中山世譜』と『夏氏家譜(内嶺家)』・『おもろさうし』「聞書」の歴史叙述
 『球陽』と家譜記述
 まとめ
第二章 琉球の説話世界─正史にみる第一尚氏をめぐる伝承的叙述の成長─
 はじめに
 伝承的叙述の成長
 まとめ
第三章 『佐銘川大主由来記』論─第一尚氏を始祖に戴く氏の物語─
 はじめに
 元祖佐銘川大主の記事
 馬天大のろ雲上の記事
 苗代大比屋(思紹)・佐敷小按司(巴志)の記事
 屋比久大やくもいの記事
 まとめ


第三部 袋中の「琉球」叙述
第一章 『琉球神道記』
 はじめに
 「琉球国神道」の叙述
 まとめ
第二章 『琉球往来』
 はじめに
 『琉球往来』の諸本
 『琉球往来』の構成・編纂
 『琉球往来』に出る差出人、宛名の人物
 『琉球往来』の往復書簡からみる古琉球末期の世界


第四部 『琉球国由来記』・『琉球国旧記』の叙述世界
第一章 『琉球国由来記』の世界
 はじめに
 『琉球国由来記』の世界
 まとめ
第二章 『琉球国由来記』の編纂―巻八「那覇由来記」と『那覇由来記』との比較から―
 はじめに
 『那覇由来記』と巻八「那覇由来記」の排列・構成
 まとめ
第三章 『琉球国旧記』の編纂―『琉球国由来記』から『琉球国旧記』へ―
 はじめに―王府編纂事業、「番字」叙述から「漢字」叙述へ―
 『旧記』の構成、『由来記』との比較
 『旧記』の叙述―巻一を例として―
 まとめ―『旧記』編纂の課題―


第五部 漂着資料の叙述世界
第一章 琉球船、土佐漂着資料にみる伝承的記事をめぐって―二つの天女伝承を中心に―
 はじめに
 銘苅子伝承
 天女伝承
 まとめ
第二章 琉球の「為朝伝承」
 はじめに
 為朝の琉球渡来をめぐって
 『琉球人話』にみる為朝渡琉譚
 まとめ


第六部 「琉球言説」研究
第一章 『琉球神道記』にかかわる「琉球言説」
 はじめに
 琉球を龍宮とする言説
 「キンマモン」(琉球の神女)を「弁才天」とする言説
 まとめ
第二章 琉球から見た『椿説弓張月』
 はじめに
 『椿説弓張月』の登場人物
 『椿説弓張月』の主題
 まとめ


あとがき

初出一覧

索 引
 神名・人名
 文献
 一般事項

編著者プロフィール

島村幸一(しまむら・こういち)
1954年生まれ。立正大学文学部教授。専門は琉球文学。琉球歌謡、琉球の「歴史」叙述を中心に研究。
著書に『『おもろさうし』と琉球文学』(笠間書院、2010年)、『コレクション日本歌人選 おもろさうし』(笠間書院、2012年)、『琉球 交叉する歴史と文化』(編著、勉誠出版、2014年)などがある。

書評情報

・「週刊読書人」(2015年9月4日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:古橋信孝(武蔵野大学名誉教授))
・「沖縄タイムス」(2015年10月3日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:高橋一郎(奄美民俗文化研究家))
・「琉球新報」(2015年11月29日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:屋良健一郎(名桜大学))
・「説話文学研究」第五十一号(2016年8月)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:木村淳也(明治大学))