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モノトコウエキノコダイホッポウシ

「もの」と交易の古代北方史

奈良・平安日本と北海道・アイヌ

蓑島栄紀 著

定価 7,560円 (本体7,000円) 在庫あり

数量:

北方史・周縁史研究に新たな局面を切りひらく

7世紀から11世紀にかけて古代の北海道と日本列島、大陸を往還した多彩な「北の財」。その実態と歴史的・文化的意義を最新の古代史・考古学研究の成果から実証的に検討する。
対外交易をめぐって揺れ動くアイヌの社会と精神文化の形成・変容を捉える。

ISBN 978-4-585-22133-3 Cコード C3021
刊行年月 2015年11月 判型・製本 A5判・上製  400 頁
キーワード 交流史, 古代, 平安, 日本史

目次

序 言

序論 「もの」研究の潮流と古代北方史―問題の所在と分析視角―
 はじめに
 一 歴史学における「もの」研究の動向と古代対外関係史
 二 「もの」と交易の政治・外交的意味―「唐物」研究の動向を中心に―
 三 古代北方史における「もの」と交易
 おわりに

第一部 通史:交易・交流からみた古代北海道史
 Ⅰ 古代日本と北海道・東北北部の交易・交流
 はじめに
 一 古代王権・国家と北方の諸集団―七・八世紀―
 二 朝貢交易システムとその転換―九世紀―
 三 十・十一世紀の津軽海峡世界
 おわりに

 Ⅱ 古代北海道とサハリン・北東ユーラシアの交易・交流
 はじめに
 一 考古資料からみた「北周り」交流
 二 渤海の興亡と北東アジア諸集団の動向
 三 契丹聖宗期における北東アジア情勢の転換―十世紀末~十一世紀初―
 四 十・十一世紀における擦文文化の北進とサハリン・アムール情勢
 五 靺鞨・渤海・女真と日本海航路―ルートの問題―
 おわりに

第二部 「北の財」が結ぶ古代日本と北海道・アイヌ
 Ⅲ 平安貴族社会とサハリンのクロテン
 はじめに
 一 日本古代のテン皮と渤海
 二 重明親王・藤原道長のクロテン皮
 三 「流鬼のクロテン皮」と古代日本
 おわりに

 Ⅳ 古代北海道の太平洋側内陸部におけるシカ皮とワシ羽
 はじめに
 一 前近代日本におけるシカ皮の需要とエゾシカ皮
 二 北海道太平洋側内陸部のワシ羽生産と交易
 三 シカ皮生産とワシ羽生産の「あいだ」
 おわりに
 
Ⅴ 「粛慎羽」再考―平安期における「北の財」とエゾ認識―
 はじめに
 一 「粛慎」の原像と日本社会での受容
 二 十世紀の「粛慎」と「エゾ」
 三 古代末・中世初期の「鷲羽」と「粛慎羽」
 四 「粛慎羽」の実態とその由来
 五 描かれた「粛慎羽」とその意味
 おわりに
 
Ⅵ 古代の「昆布」と北方社会―その実態と生産・交易―
 はじめに
 一 日本列島近海におけるコンブの概要
 二 古代中国の「昆布」とその実態
 三 「軍布」とその実態―古代日本における「コンブ」認識の嚆矢―
 四 寒流系コンブの流入と「昆布」表記の出現
 五 北海道産コンブ交易のはじまり―七世紀後半~八世紀―
 六 コンブ交易の変容と三十八年戦争―八世紀後半~九世紀初頭―
 おわりに
 
結 論 「もの」と交易の古代北方史―まとめと展望―
 一 各章の概要と課題
 二 奈良・平安期の日本と「北の財」
 三 「アイヌ史」における「もの」と交易
 
あとがき
索 引(人名/事項/遺跡/地名/動植物/研究者名)

編著者プロフィール

蓑島栄紀(みのしま・ひでき)
1972年神奈川県生まれ。2000年、國學院大學大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(歴史学)。
苫小牧駒澤大学国際文化学部の勤務をへて、現在、北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授。日本古代史専攻。主な研究分野は古代日本の北方史、北東アジア史、アイヌ史。
著書『古代国家と北方社会』(吉川弘文館、2001年)、編著に『アイヌ史を問い直す―生態・交流・文化継承―』アジア遊学139号(勉誠出版、2011年)、主な論文に「古代北海道地域論」『岩波講座日本歴史 第20巻 地域論(テーマ巻1)』(岩波書店、2014年)などがある。

書評情報

「日本歴史」(2016年10月号)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:武廣亮平(日本大学経済学部教授))