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シッテオキタイニホンノカンシ

知っておきたい日本の漢詩

偉人たちの詩と心

宇野直人 著

定価 4,104円 (本体3,800円) 在庫あり

数量:

漢詩を知れば、日本人がわかる

千数百年にわたり日本人のこころを伝えてきた漢詩。
それぞれの時代の偉人たちが残してきた作品を、易しく丁寧な解説とともに読み解き、そこにあらわされた日本人の心を見つめなおす。
漢詩の楽しさ・奥深さを知るための絶好の入門書。

ISBN 978-4-585-29169-5 Cコード C0092
刊行年月 2018年9月 判型・製本 A5判・並製  416 頁
キーワード 古典, 漢文

目次

はじめに

第一章 儒臣の本懐―菅原道真
先祖と家庭環境
仕官と昇進
真摯な魂の表白
 雪中の早衙(雪中早衙)              菅原道真
 寒早十首寒早十首 同じく人・身・貧・頻の四字を用ふ
   (寒早十首 同用人身貧頻四字)          菅原道真
転落の予感と左遷後の心情
気概を胸に
 旅亭の歳日 客を招いて同に飲す(旅亭歳日招客同飲) 菅原道真
 家書を読む(読家書)              菅原道真

第二章 五山の詩魂―富士山を詠む
中世の富士山の詩
富士山詠の完成形
 富士山         石川丈山
 富士山を詠ず(詠富士山) 柴野栗山
五山僧が見た富士山
 富士山  中巌円月
 富嶽を望む二首 其の二(望富嶽二首 其二)  亀田鵬斎
 韻に和して 侍者の富士に登るを送る(和韻送侍者登富士) 古剣妙快
 富士山の五絶 其の五(富士山五絶 其五) 天章澄彧
義堂周信の心意気
 韻に次して富士山を賦し 祖東伝に寄せて「荷葉覆」の句に答ふ
   (次韻賦富士山寄祖東伝答荷葉覆之句) 義堂周信
 岳を望む(望岳)         盛唐 杜甫

第三章 風狂の彼方に―一休宗純
生い立ちと修行の時代
乱世の中で
一休の心の軌跡
 自賛    一休宗純
 長門の春草 一休宗純
女人崇拝から悟りの自負へ
 春衣にて花に宿る(春衣宿花) 一休宗純
 無題            一休宗純
為政者への憤り
長禄庚辰八月晦日 大風洪水あり 衆人 皆 憂ふ 夜 遊宴歌吹の客有り 之を聞くに忍びず 偈を作つて以て慰むと云ふ
 (長禄庚辰八月晦日大風洪水衆人皆憂夜有遊宴歌吹之客不忍聞之作偈以慰云) 一休宗純
敬んで天子の堦下に上る二首 其の二(敬上天子堦下二首 其二)   一休宗純
晩年の安らぎ
 森公 輿に乗る(森公乗輿)          一休宗純
 森公の深恩に謝するの願書(謝森公深恩之願書) 一休宗純

第四章 博学無比の人―林羅山
栴檀は二葉より
仕官の日々
羅山と詩
壬戌の秋 長州の下関に過り 因つて安徳帝の遺像を拝す 丙午の春 又 之を拝す 既に唐律の一絶を作つて以て焉を弔す 宋の陸秀夫 幼帝を抱くは 二位の尼の為す所と何ぞ異ならん 彼は丈夫なり 此も丈夫なり 唯だ男子婦人の異有るのみ 又『大学』を読むと否との異有るのみ
(壬戌之秋過長州下関因拝安徳帝遺像丙午之春又拝之既作唐律一絶以弔焉宋陸秀夫抱幼帝与二位尼所為何異彼丈夫也此丈夫也唯有男子婦人之異又有読大学与否之異耳) 林羅山
 月前に花を見る(月前見花)          林羅山
 夜船 桑名を渡る(夜船渡桑名)         林羅山
 癸巳 日光紀行(癸巳日光紀行)         林羅山
 更漏子 加藤敬義斎の「秋思」に和す(更漏子 和加藤敬義斎「秋思」)

第五章 儒教再審―荻生徂徠
困学の日々
仕官と開塾
『論語徴』の解釈の例
漢文訓読法の再検討
晩年
徂徠と古文辞派
徂徠と詩
 東都 四時の楽 其の一(東都四時楽 其一) 荻生徂徠
 其の二(其二)  荻生徂徠
 其の三(其三)  荻生徂徠
 其の四(其四)  荻生徂徠
 蘐州の新歳(蘐州新歳)  荻生徂徠
 春江花月の夜(春江花月夜)  荻生徂徠

第六章 和漢交響―与謝蕪村
生い立ちと修業時代
俳壇の中心へ
晩年の充実
 澱河の歌三首 其の一(澱河歌三首 其一) 与謝蕪村
 其の二(其二)  与謝蕪村
 其の三(其三)
空前絶後の野心作
 春風 馬堤の曲(春風馬堤曲) 謝蕪邨
 春風馬堤曲十八首

第七章 やがて かなしき―狂詩の世界
寝惚先生と銅脈先生
 貧鈍行 寝惚先生
 深川の詞(深川詞)   大田南畝
 述懐 銅脈先生
 河東の夜行(河東夜行) 銅脈先生
粋な名店案内

第八章 涙の手まり唄―良寛
生い立ちと漂泊の日々
晩年
良寛の詩
 雑詩 其の二十七(雑詩 其二十七) 良寛
 雑詩 其の七十九(雑詩 其七十九) 良寛
 雑詩 其の二十五(雑詩 其二十五) 良寛


第九章 燃ゆる心を―頼山陽
熱き血潮
備後から京都へ
史家の本領
 不識庵 機山を撃つの図に題す(題不識庵撃機山図) 頼山陽
 本能寺                   頼山陽
 天草洋に泊す(泊天草洋)           頼山陽
海の詩の傑作
繊細な心
 花を売るの声(売花声)            頼山陽
こまやかな情愛
 中秋 月無くして 母に侍す(中秋無月侍母)   頼山陽
 雨窓に細香と別れを話す(雨窓与細香話別)     頼山陽

第十章 この道ひとすじに―広瀬淡窓
文化的環境の中で
家塾を開く
教育方法の特色
 桂林荘雑詠 諸生に示す四首 其の三(桂林荘雑詠 示諸生四首 其三) 広瀬淡窓
 其の四(其四)                        広瀬淡窓
日本のローレライ
 隈川雑詠五首 其の二(隈川雑詠五首 其二) 広瀬淡窓
先生のお気に入り
 保命酒を詠ず 備後中村氏の為にす(詠保命酒 為備後中村氏) 広瀬淡窓
旅の記念に
 唐津 広瀬淡窓
 七十 自ら賀す(七十自賀) 広瀬淡窓

第十一章 士族の誇り―西郷隆盛
藩主の抜擢と挫折
国事に奔走
征韓論と西南戦争
折々の心情告白
 沖永良部島 謫居中の作(沖永良部島謫居中作) 西郷隆盛
 楠公の図に題す(題楠公図)        西郷隆盛
 失題                  西郷隆盛
 官を辞するの作(辞官作)         西郷隆盛
くつろぎの時
 温泉の即景(温泉即景) 西郷隆盛

第十二章 安らぎを求めて―夏目漱石
生い立ち
教職、イギリス留学
作家活動へ
修善寺の大患と、早すぎた晩年
漱石と詩
 無題               夏目漱石
 菜花黄 明治三十一年三月(菜花黄 明治三十一年三月) 夏目漱石
 無題 明治四十三年九月二十日(無題 明治四十三年九月二十日) 夏目漱石
 春日偶成十首 明治四十五年五月二十四日 其の七
 (春日偶成十首 明治四十五年五月二十四日 其七) 夏目漱石
 春暁 孟浩然
 無題 十一月十九日 夏目漱石

第十三章 祖国へのまなざし―徳富蘇峰
生い立ち
大江義塾から民友社へ
政界に入る
引退、著述に専念
蘇峰と詩
 偶成 徳富蘇峰
 京都の東山(京都東山) 徳富蘇峰
 除夜 徳富蘇峰
 無題 徳富蘇峰

附録 漢詩の種類ときまり
主要参考書目
詩題索引

編著者プロフィール

宇野直人(うの・なおと)
昭和29年(1954)生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。
現在は共立女子大学国際学部教授、中国古典学会専門委員、全日本漢詩連盟理事、日本漢詩文学会代表会員。
主な著作に『中国古典詩歌の手法と言語―柳永を中心として』(研文出版、1991)、『柳永論稿―詞的源流与創新』(張海鷗・羊昭紅訳、上海古籍出版社、1998)、『漢詩の歴史』(東方書店、2005)、『漢詩に見る日本人の心』(NHK出版、2015)、『漢詩名作集成』中華編(明徳出版社、2015)、『日本の漢詩 鎌倉時代から昭和へ』(明徳出版社、2017)など。
また、共著に『李白―巨大なる野放図』(江原正士氏との共著、平凡社、2009)、『杜甫―偉大なる憂鬱』(江原正士氏との共著、平凡社、2009)、『漢詩を読む』全四冊(江原正士氏との共著、平凡社、2010~2012)、『朱子絶句全訳注』(全十一冊、既刊五冊、汲古書院、1991~)など。翻訳に「夏目漱石の漢詩」(鄭清茂著、『門』十八~二十二号、2011~2013)、『漢詩名作集成』日本編(李寅生著、宇野直人・松野敏之監訳、明徳出版社、2015)、注解に『中国古典文学』(アンドレ・レヴィ著、中野茂訳、宇野直人注解、明徳出版社、2014)などがある。

★広告情報
・「朝日新聞」(2018年10月6日)に全5段広告を掲載しました。

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