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比較文学で読む十一の出会い

交差する東西のまなざし
英米文化学会 編
ISBN 978-4-585-39032-9 Cコード 1090
刊行年月 2023年8月 判型・製本 A5判・並製 288 頁
キーワード 文化史,比較文学,西洋,近現代,近代

定価:3,080円
(本体 2,800円) ポイント:84pt

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書籍の詳細

明治の開国に伴い、外国人によって発見された日本の文化・文学。
まなざしは西から東へと注がれ、日本人もまた、東から西を見つめた。
自国と異国の差異を経験し、演劇、小説、落語そして舞踊と多様なジャンルで、個々の葛藤や発見を昇華させた日本人たち。
文明開化以降、外国人はどのように日本の文化・文学を紹介し、また日本人たちはどのように日本文化の枠組みの中で、西洋文化を摂取していったのか。
明治、大正、昭和、そして戦争を経て、現代まで続く人々の、日本文化・文学の葛藤と発展を読み解く。

 

 

目次
まえがき◉式町 眞紀子
第一章 古い人を脱ぎ捨て、新しい人を身に着ける―チェンバレンと能『殺生石』◉式町眞紀子
第二章 明治期におけるディケンズの『若夫婦に関するスケッチ』翻訳受容◉水野隆之
第三章 文明開化と三遊亭円朝 人情咄「蝦夷錦古郷の家土産」
―原作『新・堕ちた女の物語』(ウィルキー・コリンズ作)と比較して◉閑田朋子
第四章 グレイと漱石、セリマと「吾輩」◉菅野智城
第五章 踊る山田耕筰―イザドラ・ダンカンの舞踊思想に魅せられて◉蒔田裕美
第六章 一九一〇年代のロンドンと坪内士行の観劇体験―音楽劇を中心に◉赤井朋子
第七章 帝劇女優・森律子の秘められた意思―矛盾を解消する異文化接触◉藤岡阿由未
第八章 島崎藤村の「分配」再評価―ラスキンの格言を通して見えてくるもの◉塚田英博
第九章 大岡昇平『ハムレット日記』改訂と「オフィーリア埋葬」の意味◉石塚倫子
第十章 世界に突然現れる謎の鳥たち―筒井康隆「ジャップ鳥」と一九七〇年代の日本◉河内裕二
第十一章 ユートピア探しと物語探し―井上ひさしとオルダス・ハクスリー◉加藤千博
あとがき◉河内裕二
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