カートは空です。
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近世後期、相次ぐ異国船の来航に対して、人々はどのように対応したのか。日本各地で構築された海防(海岸防備)体制に焦点を当て、藩と地域社会の両面からその実態を明らかにする。幕府に対する軍役としての海防と個別領主の領地を自衛するための自領海防との違いを考察するとともに、人びとがどのような意識で海防に従事し、既存の社会秩序がどのように変容していったのかを鮮やかに描き出す。幕藩研究に一石を投じる意欲作。
清水詩織(しみず・しおり)1985年 千葉県松戸市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学現在 早稲田大学教育・総合科学学術院、東洋英和女学院大学人間科学部非常勤講師。博士(学術)。専門は日本近世史。主な著書・論文に、『深化する歴史学』(共著、大月書店、2024年)、「海防史研究と関東地域史研究」(『関東近世史研究』91号、2023年)、「天保~嘉永期における譜代藩の海防―『江戸湾海防』と自領海防―」(『関東近世史研究』84号、2019年)などがある。